コロナからウクライナ〜心穏やかに生きるには〜

イギリスではコロナの規制がすべて解除されたとたん、ロシアとウクライナの戦争の報道でまたも不穏な雰囲気に包まれております。

そんな不安から不安へと綱渡りしているような社会情勢の中、なるべく心身ともに穏やかに過ごしていきたいものですよね。

同じ建物に住むある友人が、ウクライナ問題が心配で不眠になったというので、“今現在具体的にはどんな脅威がある?ガスの値段の高騰?”と聞いてみたところ、一瞬キョトンとして黙ってしまいました。

マスコミが描く世界に自分は生きていると私たちは感じがちです。連日トップニュースで報道されれば、まるで自分が戦争の脅威の中にいるように思えてきてしまうのも理解できます。

コロナ禍のように、連日感染者数が報道されると、周囲に感染者が一人もいなくても、ウイルスが充満しているように感じてしまうのと同じでしょう。

また、“報道”というのは事実を伝えるものであるので、余計現実味が高いですよね。しかし、マスコミの報道もやはりストーリーにしか過ぎないんです。

報道も起きているものの切り取られた一部であり、どうしても編集者のバイアスが入ります。事実をどう編集するかによって、まったく違う報道(ストーリー)が出来上がってくるんですね。

それは、一つの出来事を複数の人が同時に体験しても、皆違うバージョンの記憶になっているのと同じです。

ので、マスコミから伝わる報道(ストーリー)と“今ここにあるもの、起きていること”を区別することは、正気でいるための一つのコツでもあるでしょう。

ちなみに、私の“今ここ”は、自分が部屋にいて、パソコンを打っていて、外から遠くにヘリコプターの音がして、室内は適温で心地よい。以上。終わり。

この状態が続いて欲しいとか、4月からガス代が大幅アップってニュースが言っていたから、部屋が暖かくて心地よいなんて言っているのも今のうちかも〜とか、そういう思考に囚われなければ、いまここの真実はシンプルです。

もちろん、今まさに銃で打たれているかもしれない人たち、拷問にあっているかもしれない人たち、家や家族が爆撃されたかもしれない人たちが地球上にたくさんいるわけです。

でもそれを恐れるのではなく、そこに愛を広げていくことをイメージすると、心はやはり穏やかになっていくはずです。もしかすると、そんなことが起きてしまっていることへの怒りや悲しみも湧いてくるかもしれません。

それはそれで出てきた感情を受け入れ、理解してあげる(自分の感情へ理解を示す)。受け入れることによって、一見ネガティブな感情の中にも愛があることが見えてくる。(愛しているから悲しい、愛しているから怒りが生まれる)

最終的に恐れや分離、苦しみを癒せるものは愛しかなく、そこに戻っていくことが人類の苦しみを癒す唯一の方法かと思うのです。

では、具体的にどうやっていくかというと、やはり自分から始めることが一番ですよね。ちょっと振り返れば、私たちの中には自分を否定している声、深く傷ついた部分などがたくさんあり、ある意味自分の中に敵や争いを年中抱えているようなものです。

例えば、こんな自分は嫌いだ!とか、自分を否定する思いは、その部分の自分を敵視しているようなものですね。または、私は無力だという思いがあったとしたら、自分を外界から守らないといけない、そのためには周りから自分を防衛したり、自分を傷つけそうな人を攻撃しないといけない心の状態が生まれます。

防衛と攻撃と書くと、大げさな感じに聞こえますが、私たちが日常で年中やっていることです。

例えば、“〜〜をやっておいてと頼んだのに、また忘れちゃったの?(怒)”と責められると、“こっちだって忙しいんだよ。そういうきつい言い方しないでよ!”と、自分を守りながら相手を攻撃する。

または、“私はなんであのとき気がつかなかったのだろう、どんなバカなんだ〜〜!”という思いは、あるべきはずの自分(気づけていたはずの自分)とバカな自分が言い争いしているのと同じですね。

こういった声が自分の中にたくさんあれば、コロナや戦争以前に心は疲弊してしまいますよね、ということで、自分の心を癒やし、愛を増やしていくこと。自分自身との関係を友好にし、自分の中の敵を減らしていくこと。これが平和への近道。

そして、もう一つは自分の本質に目覚めること。

自分は分離した個であるという感覚がある限り、自分と相手、自分と社会という対立した世界観がありますね。そして、たいていの場合は自分は小さくて、社会は大きい。世の中のどこかに自分に害を与えるもの、または与えてくる人がいるという感覚が付随してくるものです。

でも、自分の本質とは、一切分離もなければ、敵も争いもない。それどころか、時間も空間もない絶対的な平和、愛です。

自分の中の敵が減っていき、リラックスした愛ある思いが増えていけば、心は自然に周囲にある愛に呼応していくでしょう。恐れのストーリーがしっくりこなくなり、引きずり回されることが減っていくでしょう。

戦争のある一方だけを悪者のし、敵対視して分離感を強めたり、どうなるのだろう?と不安を増やすよりも、これを逆にチャンスにして、自分が「愛」であるためには、自分のどこを見つめると良いのだろう?と振り返ってみれると良いですね♪

その上で平和を求めて、声を挙げたり、自由に自分を表現していけると愛のエネルギーが広がって、新しい地球にシフトできるかもしれませんね。

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