傷つくのがほとほと嫌になったとき♪

精神的な成長というのは、ときには努力とかよりも、ほんとうに飽きたときに訪れるのかもしれません。

というのも、ある日、あまり眠れない晩がありました。まぁ、それなりにある話ですが、仲が良いと思っていた人があちこちで私への批判を繰り返していたと知ったからです。

完全に誤解されていると思ったし、相手への非難の気持ちでいっぱいになっていたのです。

どうして?なぜ?と考えがめぐり、ベッドの中で寝返りを打っているうちに、何の拍子だったのか、急に時が止まったかのような空間の中で完全に“見た”のです。

はっきり、くっきりと。

その見えたものというのは、

私を傷つけているのは私の怒りだということ、

私は私の怒りに傷ついているということ、

です。

もちろん、そんな心のしくみはとっくに知っていたし、相手がどんなに悪く見えても、痛いなら自分の中にボタンがあるね~と自分癒しに励んできました。

でもそのときは、ほんとうにそれが“見えた”のです。「私の怒り」という、何か実体があるものが私を押しつぶそうとしているのを。

それが見えた瞬間、もう本当にこんな生き方にはつくづく飽きた、徹底的に嫌気が差した、ほんと~にこれを最後にして、別の生き方をしたいと強く思ったのです。

誰かが何かをする→腹が立つ→あれこれ考えて対処する、そんな生き方を何万回?と飽きもせず繰り返していた。

自分では、冷静にあれこれ考えて対処していたつもりでも、結局その動機は怒りに支配されていて、ときにはあきらめや悲しみという同伴者もくっついてくる。

私を傷つけるものは、私の傷しかない。みな自分の傷に傷ついている。

でももう、自分の怒りや自分の恐れでもう傷つくのは辞めにしたい。まじで飽きたから。

だから、これからはいつも愛を選択していきたい。

それは、良い人になりたいからでも、悟りたいからでも、自分の波動を上げたいからでもなく、心の底から飽きたから。

私を本当に守ってくれるものは、愛しかないと見えたから。

相手を攻撃して、自分の傷を守る生き方ではなくて、自分の傷を癒して、ほんとうの意味で自分を守りたい。

もちろん、これからも怒りや非難する気持ちや恐れやいろいろ湧いてくるでしょう。

それはそれで良くて、しばらく泳がせてあげて落ち着いたら、それらの思いや感情に耳を傾けてあげれば良い。

でも、聞いてあげた後で、自分の中の愛が見えるまで癒して待ってあげたい。

実は私、その待ってあげている時間がけっこう好きなんです。

まだすっきりしていないけど、自分の中の癒されない声たち(私の頑張りを理解して、私はひとりぼっちで大変だった、愛が見えなくて不安だったの、etc)を聞きながら、その先に優しさが現れる予感にひたる。

力強くほんとうに私を守ってくれるものの到来がすぐそこに来ている予感。なかなか良いものです。

そのうち、私はこうありたいのだ・・・・という自然な自分の思いが現れて、その思いとともにいれば、自分がゆるぎないものに守られていると感じるはず。

そして、もちろん最終的に愛は相手も守り、すべてを守ってくれる。

愛がすべてを解決する・・・・、なんだろう、ずっと知っていたことでも、自分の血肉になったとき、それはまったく違う顔を見せてくれます。

愛を選ぶと本気で決めたとき、まだそれがどんなことなのか分からなくても、具体的にどうしたら良いのか分からなくても、人生の主役は自分から生命へと移る。

それはまた生命への降参の一つの形であって、大海の小波が大海として生きる始まりでもありますね♪

 

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・

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傷つくのがほとほと嫌になったとき♪」への12件のフィードバック

  1. 自分の怒りに傷ついている…相手ではなく自分の中を見ることが大切なんですね。多くの人の中で生きているようでも本当は一人なのかもしれないな、結局は多くの人達は自分の延長に過ぎないのに親から始まり、出会い別れの中で暮らしていたのかなと感じました。去年の末からあゆかさんの記事に触れるようになり、講座に参加したいですが海外在住です。日本のアマゾンからあゆかさんの本を7冊注文しました。とても心に染みます。ノンデュアリティーが感覚でなく😌頭で少し理解するようになってきたのですが、心が少し大きく構えられる感じです。2週間前まで-20度までいったのですが、地球が氷河期に向かっていると聞いても、そこには恐怖じゃなくあーそうだなって、その中の自分、全体の進化と共にある自分とでも言ったらよいのか、言葉では難しいですが穏やかな気持ちになりました。記事をいつもありがとうございます。

    • よりよりさん、こんにちは☆

      自分の中の怒りを見つめて、そこにある傷ついた声と対話してあげることで、逆に相手との分断した思いが緩んでいくんです。

      なので、決して結局一人なんだ~みたいなところには決して落ち着かないんですよ。(もしかすると、書かれている内容を勘違いしているかも?ですが)

      いずれにせよ、癒しは、人とのつながりを取り戻してくれるものですよね。

  2. 自分の怒りに傷ついている…相手ではなく自分の中を見ることが大切なんですね。多くの人の中で生きているようでも本当は一人なのかもしれないな、結局は多くの人達は自分の延長に過ぎないのに親から始まり、出会い別れの中で暮らしていたのかなと感じました。去年の末からあゆかさんの記事に触れるようになり、講座に参加したいですが海外在住です。日本のアマゾンからあゆかさんの本を7冊注文しました。とても心に染みます。ノンデュアリティーが感覚でなく😌頭で少し理解するようになってきたのですが、心が少し大きく構えられる感じです。2週間前まで-20度までいったのですが、地球が氷河期に向かっていると聞いても、そこには恐怖じゃなくあーそうだなって、その中の自分、全体の進化と共にある自分とでも言ったらよいのか、言葉では難しいですが穏やかな気持ちになりました。記事をいつもありがとうございます💖

  3. あゆかさん。初めまして。
    私は統合失調症で、現在、サプリメントの使用と糖質制限をしていまして、薬も少し使っています。

    ご近所さんが怖くて、
    家の周りを散歩できません。

    なぜ怖いかと言いますと、
    ご近所さんに容姿の悪口を言われまいかと、すごくビクビクしているからです。それに対する猛烈なエネルギーの怒りもあります。

    遠方には車でなら出かけれらます。
    薬によって、ご近所さんに対する怒りや恐怖はかなり抑えられています。

    薬の副作用もあると思うのですが、
    無気力や空虚感があって、
    毎日、どう時間を過ごそうかと、それだけでも一杯一杯です。

    このまま投薬や栄養療法などをしているだけで良いのだろうか?と最近考え始まして、
    やはり自分の心、認識の仕方と向き合うようなカウンセリングがないものかな?と探し始めて溝口さんと出会いました。

    溝口さんのブログを読みながら、気になった言葉をノートに書き留めています。

    溝口さんの言葉が、徐々にからだに染み込んで来てるような感覚があります。

    今日は、無意識にテレビのリモコンを手に取ってまさにスイッチを入れようとしていた時、
    「ああ、やっぱり空虚感が今ある。そこから逃げ出したいんだ。」と気づいて、やめてみました。

    なにもしない時間に向き合いたくない、自分に与えるのが怖くてたまらない。

    だから、常になにかをしておこうとして、それで最近は疲れてきました。
    いつもなにか刺激のあるものに触れていないといけなかったので。

    今日は、すこしの間ですが、
    音楽も聴かずに、正座して
    自分のからだやこきゅうを感じる時間を持ってみました。

    すると、
    すぐに思考が沸き起こってきて、
    「もう疲れたよ。
    こんなのつまらないよ、ゲームしよう。」
    「スマホを見よう」などなど、
    さえずっていましたが、
    無視するのでもなく、そのままにしていると、その声は消えていき、だんだんからだが落ち着いてきて、内なる静けさを感じられるようになりました。

    無気力や空虚感が持っているエネルギーと仲良くなる事で、生きるチカラが湧いてくるのかな?
    と思っています。

    いつもわかりやすい文章を書いてくださり、ありがとうございます。

    • サエルさん、こんにちは!

      統合失調症なんですね。比較的軽いほうのような印象を受けました。(間違っていたらごめんなさい)

      そして、内なる静けさを感じられるということで、素晴らしい!!です。少しづつ無理なくそれを感じるくせを付けていくと良いですね。

      で、近所を歩こうと思ったとき、出てくる思いや恐れがその静けさの中から出ていると分かると、少しだけですが、緊張が和らぐかもです。

      また、何かに逃げ込んではいけないということでは決してありませんので、音楽など特に自律神経にもすごく良いですし、ぜひ楽しんで聞いてみてくださいね。

  4. 間もなく65歳になろうとする爺さんです。
    この年になってつくづく感じるのは、「私は人に非難されるのが許せない=怖い」です。
    ですからこの年まで、人から非難されないように、目立たないように、場合によっては人を完膚なきまでに非難して私優位になり安心を得ようとして、生きてきた気がします。
    あゆかさんの今回の文章も素晴らしいものすね!ありがとうございます。
    特に「私は私の怒りに傷ついている」は凄いですね。
    見ている世界は自分の在り様が作り出している、とは良く聞く話ですし、なんとなく分かったような気もします。
    この「私は私の怒りに傷ついている」は、こんなふうに解釈して良いでしょうか?
    ①心の中で怒っている自分、怒りたい自分がいる。
    ②それがこの世に反映して、自分が怒るような状況を作り出す。
    ③しかし、心は自ら作り出した状況に傷付いてしまう。
    ④この世は自分が作り出したものなら、自分を傷つけるのは自分しかない。
    ⑤怒りや恐れが湧いてきても、押し込めたり隠したり何とかしようとせず、放置してその気持ちを無心な気持ちで感じてあげる。
    ⑥そして、ゆっくり愛が立ち上がるのを待ってあげればよい。
    人を怖がっている私は、男ですし人を怖がっていることを「恥ずかしいこと」だと考えてきました。
    もう爺さんですし、正直に人を怖がっていることを認めて、今まで心の隅に押しやり無かったことにしてきた「怖がっている気持ち」を感じてみたいと思います。
    その先に愛が立ち上がるのを楽しみに待ってみたいと思います。

    • 番爺さん
      素晴らしい内容のコメントありがとうございます。
      勇者ですね!
      私も見習いたいです。

      • コメントありがとうございます。
        (死んだお袋が迎えに来る前に)感じたくてここに来たので感じきりたいと思います。
        でも正直、今まで逃げていたものと向き合うのって、少々しんどいですね(笑)
        多分同じことを考えて同じことを行っているつむじさん、お互いに早くあゆかさんが言う「本当に飽きた時」を経験したいですね。

    • 番爺さん、こんにちは!

      65歳は爺さんというには若いような・・・・。

      そして、非難されるのが許せない=怖いという気づきは、ほんと素晴らしいと思います。なかなかそのへんが見えない方も多いと思うのです。

      で、ご質問ですが、

      ①心の中で怒っている自分、怒りたい自分がいる。

      怒りたい自分というより、傷ついた自分、飢えている自分、怖がっている自分等々が相手の言動によって刺激されて、怒りとなり、その怒りが自分を傷つける。

      ②それがこの世に反映して、自分が怒るような状況を作り出す。

      これは思考が現実を創るみたいなことかなぁと思いますが、怒るような状況を創るというよりは、怒らなくて良い状況でも、つい傷ついた自分が反応して、怒ってしまい、相手が悪いように見えてしまう、という感じです。

      ③しかし、心は自ら作り出した状況に傷付いてしまう。

      状況によって傷つくというより、自分のもともとあった傷が刺激されて、それが痛い。

      ④この世は自分が作り出したものなら、自分を傷つけるのは自分しかない。

      この世は自分が作り出した。。。という見解は私は持っていないんです。インテグレイテッド心理学としては、この世はすべて自分の投影ワールドとしていますが、そういう意味ではないんです。ここは長くなるので、過去に書いた記事をお読みくださいませ~。

      自分ワールドだけがあるということ

      ⑤怒りや恐れが湧いてきても、押し込めたり隠したり何とかしようとせず、放置してその気持ちを無心な気持ちで感じてあげる。

      はい、そんな感じです。感情を自由にしてあげて、ただ感じてみる。でも、実はもっとその先心の深いところまでほんとうは行きたい。

      ⑥そして、ゆっくり愛が立ち上がるのを待ってあげればよい。

      ブログに書けないので残念ですが、文中にある「癒して待ってあげる」の「癒して」が実は肝です。

      人を怖がっている私は、男ですし人を怖がっていることを「恥ずかしいこと」だと考えてきました。

      私が住んでいるイギリスでもそういった男性は非常に多いです。男性への社会全般の刷り込みですね。

      • ご指導ありがとうございます。
        人から非難されているところをイメージしてみると、脇の下か背中あたりがザワザワして、怒りが立ち上がってくるような気がします。
        この怒りとザワザワをセットで、何も考えずに感じてみます。
        これからもブログの記事を楽しみにしています。

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