本日よりインテグレイテッド心理学講座の募集を開始いたしました~!(と昨晩書いて、今朝見たら、全講座すでに満席となっていました。ありがとうございます!)
心理学というと、普通は学問を指すわけですが、インテグレイテッド心理学は心理学といいながら、まったく学問ではありません。私自身はアカデミズムもそれなりに好きなので、心理学系、哲学系の本なども昔はよく読んだものです。
ただ、このブログにも何度も書いておりますが、今まで何千というセッションをしてきた経験上、理論や分析がまったく役に立たないことはもう心底身にしみております。
で、私が密かに疑問を抱いているのは、過去の著名な心理学者たちは、自分自身の心の深いところをどれぐらい分かっていただろうか?ということです。
大学で心理学を教えている教授も、自分の心の深いところにどんな思いや感情があるのか知っているかな? 心療内科や精神科の先生はどうだろう?
聞いたことがないのでもちろん分かりませんが、もし、これらの専門家が自分自身の心の中にある闇、抑圧された思いや感情、それらがどう自分のものの見方、感じ方に影響しているのかが分かっていれば、もう少し世の中には楽になっている人が増えているはずではないか?と思ってしまうのです。
かつて私自身、自分と向き合おうと思ったとき、“嫌なことを思い出さなければいけない”、 “惨めな自分を見たくない”、“自分が思っている以上に私はダメかもしれない”・・などといった思いがわんさか沸いて、決心したのに半年以上始められませんでした。
しかし、なんとか重い腰をあげて、いやいや向き合ったとき、そこにあったのは、置き去りにされた傷ついた自分とそこに付随している感情や思いがあるだけでした。
自分と向き合うとは、つまり、泣いている自分、忘れられた自分、心細い自分、一人ぼっちの自分・・・を救いに行ってあげることなんだとよ~く分かったのです。
これらの自分を“ネガティブな感情”、“ネガティブな思い”とさらに批判し、向き合うなんてとんでもない!と、抑圧してないふりをしていたから、苦しかったわけです。
で、抑圧されたものは必ず周囲に投影されますので、例えば人間関係であれば、あの人は私を軽く見ている、あの人は私を信頼していないなどと感じたり、人生のあれこれにふか~い投影をし、苦しみを強めていたのです。
そういう意味で、インテグレイテッド心理学は、私たちのこころのしくみ、そして心の深いところを見ていくものです。
そして、多くの人にできれば経験してもらいたいなぁと思うことは、自分の深いところを見ていけば行くほど、どんなネガティブな感情の下にも必ず愛があるということです。最後はそこにしか行き着かないんですね。
“すべては愛である”と頭でいくら理解してもまったく意味がありませんが、こうやって経験していくことで、自分の体験として分かってくるんです。
“愛ってなんですか?”という質問を頂くたびに、まずは自分の中にある愛を感じて欲しいと思うのです。それを幾度も経験すれば、だんだんそれは「私の中の愛」ではなく、ただある普遍の愛だと分かるはずだからです。
もちろん、これを実感しても、何かが起これば感情的に巻き込まれることもあるでしょう。しかし、大丈夫感がそれを支えてくれるので、回復力がまったく違います
さて、話を戻します。
インテグレイテッド心理学のもう一つの特徴は、ご存知の通り、悟り(非二元)をベースとしていることです。「奇跡のコース」に記述されていた自我の働きがあまりに目からウロコだったため、当初はほぼそのまま採用していました。(最近はだいぶ変化しました。)
そして何よりも私にとって大きかったことは、それによってセッションで結果を出せるようになったことです。一見当たり前のことですが、一人の人間が苦しい状態から楽になっていく過程をサポートするのはけっこうな仕事です。
かつて自分の勉強のためと思い、ロンドンにあるアルコール依存症回復センターでボランティアをしていたときがありました。しかし、そのときセッションルームで話される数々の悲惨なストーリーの前に、私は無力感に打ちひしがれていたんです。知識はいろいろあるけど、なにを聞いたら良いのかまったく分からなかったからです。
しかし、インテグレイテッド心理学を基に、まず自分の心を一年以上見つめたおかげで、セッションの効果が飛躍的にアップし、新規のクライアントさんを断るまでになりました。(長い話を超短くしています)
通常の心理学では、人を完全に「個」として扱います。個(分離)とは幻想であるという視点はほとんどありません。地球上の多くの人の世界観に反することは入らないんですね。
ところが、人間の根本的な苦しみはそこから始まるわけで、これを抜きに語るわけにはいかない!と心から思うのです。
また、自我(通常の私たち)が自我を観察することはかなり無理がありますが(自分が自分を見るのが一番難しいように)、自我の視点を離れたとき、つまり非二元の視点で自我を見たときに、もっと鮮明に自我の性質や働きがよ~く見えてきます。
なので、自我目線ではない悟りのティーチャーやメッセンジャーの話などは、非常に参考になりますね。(バイロン・ケイティ、エックハルト・トーレ、アジャシャンティなど)
ですがもちろん、この講座は悟りや目覚めを目指しているわけではありません、あくまでも私たちがどう楽に自然に生きていくか?がテーマです。
非二元とこころの癒しは、重なり合う部分もあれば、ベクトルが間逆に向いているときもあります。そういう意味で、両方を同時に語ることはほんと難しいなぁと感じることもしばしばあります。
でも、真実が癒しのベースになったとき、単純に傷ついた心を癒すだけではない、もっと深いレベルの癒しが実現できるでしょう。それは、深い深い夢から覚めていくことの始まりでもあり、埋もれていた真実の芽の誕生となるかもしれません♪
☆☆☆☆ お知らせ ☆☆☆☆
一般社団法人ハートレジリエンス協会(旧ハートサークル)ショートセミナー
心と身体のダイエット専門家の君崎綾子が講師を勤めます♪