私たちが幸せを犠牲にして求めているもの

先日ある人とのやりとりをしていて、私たちが真に求めていることってなんだろう?

と改めて思ったことを書いてみようと思います。

ブログの読者さんにとっては耳タコですが、基本的に自我は私と社会、私と世界、私とそのほかの人たちという分離感がベースで生きています。そしてその分離感覚から恐れと無力感も生まれてきます。

というのも、自分と社会を比較して、圧倒的に自分のほうが小さい存在だと感じるからです。で、この恐れと無力感は大人になるとたいてい「正論」という形で現れるため、普段私たちが自分の中の恐れや無力感を認識することはあまりありません。

また、自我にとって人生で一番大切なことは「生き残り」です。これは幸せよりも優先されるんですね。多くの人は幸せを求めているつもりでも、自らかなり幸せを犠牲にしているものです。

嫌なことでも食べていけないよりはまし、窮屈だけど感染するよりはまし、我慢は嫌だけど批判されるよりまし・・・・。

こんな仕事やっていられない!と思っても、生き残りへの恐れと、「正論」(不景気の世の中で正社員であるだけでもありがたいことだ)によってその思いは抑圧されがちです。

正論なので良いことをしている、正しいことをしているつもりですが、自分の中では自分を生きていない窮屈感が増し、イライラや怒りがたまっていきます。

また、無力感は、自分は外界の敵に対して無力なため、いじめであろうが、ウイルスであろうが、不景気であろうが、自然災害であろうが、何にしても自分ではどうにもできないと深いレベルで感じています。

なので、自分が生き残るためには、周囲が自分のために生き残れるように振舞ってくれていないといけないんですね。つまり、無力な自分なんだけど周囲をコントロールしないといけない。

そのコントロールするためのツールが「正論」なんですね。正論で他者を批判し、その通りに従うよう強制していく。ちなみに、なぜ恐れが正論を生み出すかというと、恐れはハートをスルーしてしまうので、思考中心になってしまうからです。愛は正論を必要としませんが、思考は正論づくりが非常に得意です。

さて、このように自我のベースが分離感覚である限り、自我で構成されている社会はやはり恐れに同調しやすいでしょう。なので、しないようにする、やらないようにする、なるべくリスクは避ける、強制に従うという流れに行きやすい。または前述したように、防衛のために嫌だけど~~するという守り優先になりやすい。

このように、恐れや無力感は基本的に抑圧する、閉じる、型にはめる、疑心暗鬼になる、見張る、批判するというエネルギーのほうへと向かいます。

一方私たちの本質は、成長する、伸びていく、創造する、自由事変であるなどという生命のエネルギーです。なので、正しいこと、自分を守ることをしているつもりが、いつの間にか窮屈でどこかに緊張感が常にあって、生きづらく感じるようになってしまいます。

個人のレベルでもまったく同じです。正論で自分を抑圧すればするほど、息苦しくなり、イライラが増し、何よりも安全を優先したつもりが、自分らしさがなくなることで心は不安定になってしまう。不安定になるからますます恐れが増し、自分や他者を縛っていくという悪循環に陥りがちです。

では、ここからどうやって生命としての私たち、のびのびとした自分、自由だけど安心安全な人生(または社会)に転換していけばよいのでしょうか?

それはもちろん、「無力な私」という幻想から抜け出すことです。または、自分が握りしめている「正論」をよく見つめてみることですね。正論はもとを深く辿っていけば、必ず恐れと無力感につながります。

私たちが生命の創造物である限り、私たちのすべてに本質が持つ「力」があり、自分の人生を創造したり、世の中を変えたり、いじめや差別をなくしていく力があります。

また、本質の性質は愛、共感、受容でもありますね。なので、本質の自分をベースにすれば、自然に人は助け合い、困っている人に気持ちを寄せ、智慧を出し合い、危機を乗り越えていくことができるはずです。

ということで最初に戻り、私たちがほんとうに求めているものってなんだろう?と振り返ったとき、恐らく本質の自分として生きて行くことじゃないのかなぁと思うのです。

閉ざしていくほうではなく、外に向かって表現し、のびのびと自分らしさを発揮していくこと。生き残りと幸せの二者択一ではなく、生命に支えられた両方が自然に融合する生き方。

その第一歩はまず、それが可能であることを知ることから始まるのかもしれません。そして、

自分が手放せない正論や自分がどうしても怖いからやらないと感じている部分を見つめてみてみる。もしかするとそこには癒されるのを待っているトラウマがあるかもしれません。

癒しの真の目的は、私たちが抱えている幻想を解体し、本質の自分を思い出していくことでしょう。

そんな人生を送っている人が増える社会に住みたいな♪

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