愛に飢えて愛を拒否する

無力感や犠牲者意識のある意味すごいところは、他者の優しさや親切も“自分は不当に扱われている”と歪んで解釈してしまうことだなぁとつくづく思うのです。

例えば、無力感が強いと無意識に他者が自分によくしてくれること、自分が思うように動いてくれることをものすごく期待してしまうんですね。そうでないと自分は生き残れないので。そして、その期待が“してくれないと困る”に変化してしまい、助けてもらっても、その人の中ではやってくれて当たり前みたいに感じてしまいます。

しかも、助け方が自分が思うようなものと違うと、ここで犠牲者意識が顔をだし、私は分かってもらえていない、私は尊重されていない、お前は間違っているみたいな気持ちに満々になったりします。そして、相手に不満をぶつける。大人の場合、めっちゃ正論を持ち出してきます。

そして、これらぜ~~んぶ無意識です。

一方助けたほうは、時間を割いて手を差し伸べたり、または金銭的な援助をしたにもかかわらず、文句を言われたり、悪者扱いをされてしまったりするわけです。そうなれば当然、もう関わらないという決心をしてしまうので、その人から離れて行ってしまいますよね。

私がいまでも時々思い出しては心の中で謝っている出来事があります。20代後半の頃、長時間労働の超安月給で家賃を払うといくらも手元に残らず、お金に苦労していたため、自分は会社と社会の犠牲者だと満々に思っていました。

そんなとき、住んでいた建物が打ち壊されることになり、引っ越しを余儀なくされてしまいました。大家さんはきちんと立退料を払ってくれた(額は覚えていませんが、かなり良心的な額だったという記憶)のですが、そのとき、私はその好意を当たり前だと感じ、自分は立ち退きの犠牲者だと思い込んでしまいました。

ので、せっかく大家さんが自宅に呼んでくれて、相当な額を現金で渡してくれたのにもかかわらず、私はずっと仏頂面でいたのです。大家さんの良心(愛)を完全に無視した行為です。

こうやって、無力感や犠牲者意識は、愛を完全に見失い、マイナスな点だけがクローズアップされ、さらに犠牲者意識を膨らませていきます。

そんな状態はやはり生きづらくてたまらないので、セラピーを受けに行ったり、スピリチュアルにはまったり、または悟りを求めたりする人もいるでしょう。(またはネットで攻撃相手を見つけてぶつける)

ところが、この犠牲者の思いが強すぎて、セラピストやティーチャーにも同じような投影をしてしまいます。そこでまた絶望し・・・という苦しみのスパイラル。

また、普段感謝の心がいっぱいあって、愛を感じていたとしても、他者の言動や出来事によって、同じ負のスパイラルに陥ってしまうことは誰にでもあります。

特に私たちは自分が期待していたものと違う言動を相手がとると、えっ、なんで?、どうして分かってくれないの?どうしてそんなふうにするの?と、割と簡単に犠牲者意識に転げ落ちるものです。とくに、その期待が自分にとって大切なことだったりすると。相手は意外に良かれと思って行動しているかもしれないのに。

ちなみに、犠牲者意識を持ってはいけないとか、克服しなければいけないとか、そういう話ではまったくありません。自我にとってそれはほぼ無理です。そうではなく、犠牲者意識のしくみを知って、苦しくないほうへ自分を持っていきませんか?というお誘いです。

さて、相手の言動は100%相手に属しています。たとえ、どんなひどい言葉を自分に吐いてきたとしても、その言葉がその人の口から出たということは、相手のものですよね。

もし、今誰かに“お前の母さん、でべそ~”と言われても、不愉快だとは思いますが、犠牲者意識に陥ることはないでしょう。なぜなら、それは相手の問題だし、相手がそういう思いを持っていると分かるからです。

まったく同じように、“あなたは空気が読めなくて困る”と言われたとしても、それは相手の思いですよね。が、犠牲者意識は、それを“空気が読めないって言われた~~”と自分事、自分のものとして受け取ってしまうんです。

しかももし密かに“自分は空気が読めない”と思っていたとしたら、図星過ぎて痛くてたまらないでしょう。たちまち被害者意識が大発動です。

でも、しくみをきちんと理解していることで、被害者ストーリーに巻き込まれず、なぜそこに被害者意識があるのかを見ることができるんですね。

で、見て行くと、そこにはもれなく愛に飢えた思いがあって、その思いを理解し、受容してあげます。ので、癒しとは「奇跡のコース」が言うように、愛を防いでいるものを取ってあげることだとつくづく思うのです。

というのも、私たちは愛という大海の中にいつもいることが真実だから。

愛に飢え、愛を見失った犠牲者意識から愛へと目覚めて行くことも、一つの目覚めですね♪

 

 空と色のワンデーセミナー in 東京 

本質である私(空)と個である私(色・しき)について改めてガッツリ知ってみよう♪

詳細とお申込みは、下記のセミナー詳細をクリックしてご覧ください。

セミナー詳細はこちら

【日 程】
● 色(しき)のセミナー:2020年4月25日(土)10時半~16時半
自我のしくみを知ろう!(残席4名)

● 空(くう)のセミナー:2020年5月16日(土)10時半~16時半
(キャンセル待ち募集中)

【場 所】
早稲田奉仕園(地下鉄東西線早稲田駅)
https://www.hoshien.or.jp/map/

【参加費】
一つのみ参加の場合: 9,000円
両日とも参加の場合:16,000円

 

※コロナウイルスの影響が数週間前よりもだいぶ広まってきているようです。開催は春ですので、政府が集会一切禁止といった処置をとらない限り開催いたします。しかし、万が一開催できない場合は、それぞれ4回のオンラインセミナーに変更いたします。詳しくはお申込みの際に自動返信に掲載してあります。