それ、ストーリーです♪~苦しいものほど幻想~

こちらのブログ以外に「気づきのダンス」というブログも書いているのですが、だんだん二つを区別するのが難しくなってきた今日この頃です。

とはいえ、心の苦しみをマスターや非二元のティーチャーたちに訴えている人を見ると、真実が最終的に人を苦しみから解放するとしても、かなりの場合、悟りや非二元よりも癒しを目指したほうが早いなぁと思うのです。

苦しいということは、ものすごく簡単に言えば、歪んだ思考にはまっているということですね。そして、問題は自分の思考が歪んでいるとは微塵も感じられず、それが現実だと思ってしまっていることなんです。(みんなやっています。わたしもやっています)

例えば、“自分はずっと仕事もしていないし、家族の負担になっているだけで、まったく役に立っていない人間だ、そんな自分が生きていても価値があるのだろうか?”と毎日、悩み、苦しみ、鬱っぽくなっていたとします。

この人にとっては、仕事していないという思考もぜんぶが紛れもない事実なわけです。で、これを事実だとした上で考え方や見方を変えようと努力したり、「私はいない」というメッセージを利用して、役に立っていない自分なんて本当はいないから大丈夫♪みたいに思おうとしたりしてしまいます。

でも実はこれは、かなり無理があります。なぜなら、やっぱり自分の思考を信じているからです。

ところが、例えばバイロン・ケイティ風に、“自分はずっと仕事をしていないってほんと?”、“家族の負担になっているってほんと?”、“まったく役に立っていないってほんと?”とじっと思考を見て行くと、思考がいかに大雑把であって、また刷り込まれた思い込みまみれで、ありのままに対して物語を作っているだけかが見えてくるはずです。

ちなみに“自分はずっと仕事をしていないってほんと?”という問いに、“たまにはしていた・・・”とか、そういうことではありません。それでは、同じストーリー上にいるだけです。

ありのままに実際に起きていることは、“自分が家にいる、自分が食事を作っている、自分が・・・”という淡々と動きの連続が起きているだけです。

でもここで、「人は仕事するべきだ」「働かざるもの食うべからず」とか、社会全体の深い深い刷り込みがあるから、“仕事をしていない”というストーリーが生まれてくるわけです。そして苦しむ。

私が癒しのほうが早いというとき、セラピストさんがちちんぷいぷいと癒してくれるという意味ではなく、自分を徹底的に見つめたほうが早いということなんです。

仕事をしていないという思考を事実としたまま、マスターやティーチャーたちの言葉を聞いても、この歪んだ解釈が邪魔することはとってもありがちです。また、悟りや非二元に対しての思い込みもガッツリ持っていたりするものです。

なので、もし苦しみから抜け出すことが目的なのであれば、自分の内側を見て行く作業のほうが圧倒的に早く、効果的だろうなと自分自身の体験からも思うわけです。

ただ、難しいのは、潜在意識に抱えている思い込みの量のほうが圧倒的に多く、また自分の気づいていない思いに自分が気がつくこと自体が非常に難しいことです。

かつてイギリスでカウンセラーの資格を取るために、私は一年間に50セッションを受けたことがあります。必須課題だったので、仕方なく受けた始めたのですが、受けてみると、ものすごい思い込みの数々・・・・。

顕在意識(気づける思い)のレベルだけでも、そうとうな思考量と思い込みとストーリーがぐっちゃぐちゃにありました。(私はこれを思考の樹海と読んでいます)

これで思考の樹海はかなり整理されましたが、カウンセリングだけではなかなか潜在意識の深層までたどり着けません。ので、その後、いろいろなセラピーを学び、自分でも「気づきの問いかけ」を編み出し、かなり深い自分の心層まで行けるようになりました。

さて、今まで自分がまったく気づいていなかった部分を、私はよく「置き去りになった自分」と言ったりします。というのも、苦しみを生み出している部分は、必ず愛を求めているからです。

ずっと愛を求め続けて、まったく気づいてもらえず、抑圧されたままで、絶望や孤独に陥っている私です。

例えば、依存症や摂食障害といった症状も、たいていはこの「置き去りになった自分」の叫びが引き起こしています。

また、愛を求めているということは、言い換えれば自分否定があるということですね。自分否定が強ければ、自律神経も交感神経モードになりがちです。つまり、誰かが自分を攻撃する(批判する、責める、文句を言う、認めてくれない、排除する、などなど)という恐れと、だから自分を守る(人と会わない、心を開かない、などなど)というのが普通の状態になってしまったりします。つまり、生きづらいという状態です。

そして自己否定が強いほど、自分を見つめることにも大きな恐れが生じてきます。大っ嫌いな自分なんか見たくない、情けない自分なんか見たくない・・・・。

自分を見つめたくないとき、つまり内側に行きたくないとき、私たちは当然外に求めていきます。

すごいマスター、すごいメソッド、すごい何かで癒されないだろうか・・・・。

または、人生を自分の思い通りにすること、何かを得ること、環境を変えることなどなど。

でも、自分を見つめて分かってくるのは、ダメな自分とか情けない自分というものは単なる思い込みだったということです。決してダメな自分を良い自分にすることではくて。

さて、「仕事をしていない自分」に話を戻すと、この思いが苦しみを生み出しているのなら、そこには必ず「置き去りになった私」がいます。なぜなら、自分に価値があると思っていれば、仕事していない自分もぜんぜんOKです。お金が必要であれば、どう対処するか考えるだけですね。

問題=対処するものであって、問題=苦しいではありません。

ので、その置き去りにされた私と対話すること。

愛に飢えて孤独と絶望にいる部分に気づき、理解し、受容してあげること。このとき、はじめて握りしめていた「仕事をしていないダメな自分」というストーリーが崩壊して行くんです。

つまり、事実ではなくて幻想だったと“経験的に”分かるんです。癒しとは、事実が幻想として崩壊していくこと。

そして、崩壊した先にありのままの空間、私の本質である気づきの意識と出会うこと。

本質は思っているよりもうんと身近にありますね♪

 

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