私はどうして今の私?~無意識からの目覚め

私たちは心身のどこかに不調をもたらすと、たいてい“自分のどこかがおかしい”って思いますよね? ある意味そうなのですが、実は体も心もある意味プログラム通りに動いているだけなんです。

自律神経の新しい機能(ポリヴェーガル理論)を発見したポージェス博士は、「身体の反応に悪い反応というものはない」とその著書に書いています。

例えば、トラウマを経験すれば、自律神経がシャットダウンという自己防衛モードにスイッチします。なので、トラウマが解除されない限り、エネルギーが下降気味になり、体が重く感じ、気持ち的にも憂鬱になっていきます。

また同時に警戒モードが高まるので、少しでもトラウマに似たような事柄が起きると、それがトリガーとなり、例えば心臓がバクバクしたり、不安や怒りが強くなったり、死にたい気持ちになるような強い鬱反応がでたりします。(めちゃくちゃ大雑把に書いています)

私たちはこういう自分をダメだと感じてしまいがちですが、体としては当たり前の反応をしているんですね。なので、症状が出るまでの一連の流れを見てみれば、納得のいく流れがそこにあるわけです。

そしてこれは、心もまったく同様で私たちはつじつまが合わない行動はとらないんです。

つまり、私たちが苦しいと感じるとき、なんだか人生がうまく行かないとき、自分のどこかがおかしいから苦しんでいるのではないんです。

人の意識の94,5%は潜在意識だと心理の世界では言われていますが、経験上ほぼあっている気がします。ということは、私たちの意識の膨大な部分が私たちが気がつかない心の動きに支配されているわけです。

例えば、表に見える部分が地上に見える花の分部だとしたら、地下の根っこや根っこの形が潜在意識の心の分部です。そこには目に見えるよりもうんと大きくてあちこちに広がり、絡み合い、複雑化した心の体系があるわけです。

そして、その複雑な体系(プログラム)に沿った行動だけが表に出てくるんです。どんな言動もです。

例えば、殺人という極端な例を挙げてみましょう。まず間違いなくすべての人が殺人は悪いこと、罰せられることと分かっていますよね。というか罰がなくても、人を殺すのは良くないことだと多分本能的に私たちは知っているでしょう。

しかし、例えば、相手は自分の夢を奪った→そんな奴に生きている存在価値はない→天に代わって罰する、みたいな心の流れは、本人的にはつじつまが合っているんです。

でも、自分の夢を奪われたと思った人が全員相手を殺すわけではありませんよね。ということで、その人の心の深いところをもっと見ていくと、例えば、

小さいころから母親は自分の思いを聞かず、すべて決めてしまっていた→私の気持ちは重要ではない(怒り、無力感)→理解されていない→母親とつながりを感じない(愛の飢え、空虚感)→何かで埋めたい→なんとか自分の好きなものを見つけて満ちた感覚が欲しい→やっと見つけた夢にすがりついていないと私はダメになる・・・・

みたいな、もしこういった心の流れがそもそもあった場合、可能性として、

① 相手は自分の夢を奪っていないが、母親を投影してしまうので奪われたように感じる

② ほんとうに自分の夢実現の邪魔をされたが、相手に母親を投影するので、憎しみが倍増。

いずれにしても、相手に母親を投影しますので、相手には母親に対してたまりたまった様々な感情、抑圧されてきた怒りや無力感、寂しさ、虚しさなどぜんぶ感じてしまいます。そういった感情に支配されてしまえば、理性よりもそれらの気持ちを処理するほうが優先となってしまいます。つまり、それらの感情の原因である(勘違いだけど)相手をつぶす。

一方、そういった心の流れがない人は、腹は立つけど、仕切り直してやり直そうと比較的楽に心を切り替えられるかもしれません。

例えばやはり頭では悪いと分かっている依存症なども、その人の中にこのような心の流れがあれば、どうしても衝動は生まれてしまいます。

逆に言えば、どうしても麻薬への衝動が出てきてしまうのなら、まだその人の心の中にそれを生み出すなんらかのつじつまが合う心の流れがあるからです。そしてそれにマッチする身体の連携。ぜんぶ無意識の領域であり、そういったことを無視して意思の力でどうにかしようとしてもほぼ無理です。

ちなみに英語ではこの心の苦しみを生み出す心の流れを“コヒーラント”(一貫性、つじつまなど)と言ったりもしています。

そしてこれは、特定の症状や言動だけではなく、私たちの人生一般のすべてに現れています。職場の人間関係、夫婦関係、仕事選び、恋愛、お金の問題などはもちろん、洋服の好み、ものごとを選ぶ基準、日々の癖や習慣などなど。

自分がなぜそう感じるのか?なぜそのような言動をするのか?、同じ経験をしても、なぜほかの人は違うように感じて、違う言動になるのか?は、この心の深いところにあるパターン(つじつまが合う流れ)が人それぞれ違い、みなそれに沿った行動をしているからです。

ただもちろん、持って生まれた性質もあり、例えばエニアグラム(超おススメ)など、もともと生まれ持った資質も絡んできます。

例えば私はタイプ9なので、平和でいたいという欲求が他のタイプよりも強く、喧嘩が始まるとその場から去ってしまうタイプですが、タイプ8なら逆によっしゃ~っと入っていくでしょう。(タイプ9も健康レベルになれば、仲介役としての能力を発揮します)

なので、もともとの性質と育った環境で出来上がった心のパターンがブレンドし、同じ家に育った兄弟でも心の深いところにある流れは違ってきます。

しかも、こういった心の動きは体とも連携していて、自律神経が反応したり、脳に回路が出来たり、無意識のうちにさまざまなその人だけのユニークな心身の形が出来上がっていきます。人間というのは私たちが思っている何十倍も複雑な生き物なんです。

そしてこれらはみな“自然に”出来上がっていくもので、誰も意識的に作り上げているわけではありません。

ということで、まずは自分が苦しいと感じているとき、自分のどこかが悪いわけではない、そしてそれを自分で解決できなくてもそれは自分が情けないからではないということです。

OAD(オープン・アウェアネス・ダイアローグ)では、この心の深層にある思いや感情の流れをなるべく正確に引き出し、セラピーで解除することを目的にしています。なので、セラピストの考えや分析は入らないほうが良いんです。

自分と向き合うということは、自分というユニークな現れの構造を知っていくということ。それは無意識のパターンではなく、自分の意思で生きる始まり。そして自然に出来上がっていく過程で自分を守ろうとした自分と出会っていくこと。

入り口は苦しくても出口はとっても優しく力強い♪

 

☆☆☆ ノンデュアリティと癒しのカフェ ☆☆☆

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