安心したいなら自分を守るより大切なこと

悟りとか非二元とか聞くと、日常生活とはあまり関係ないことのように思えるかもしれません。が、やっぱり私たちの心の悩みから社会の歪みまでやっぱり密接に関係していると思うのです。

まず、多くの私たちは自分は個として存在している、自分と世界、自分とほかの人というように、自分とほかのものは分離していると強く感じているはずです。で、その世界観(幻想)の中で一番必要なものって何でしょう?

そう、まずは安心安全でいること。

振り返ってみれば、どうして好きでもない仕事を続けるのか?
どうして自分を押し殺してでても人に合わせるのか?
と考えてみれば、それはとりあえず食べていける安心、受け入れてもらえる安心があるからですよね。

その証拠にもし誰かに“あなたは自由ですよ。好きなように生きて行けるのです”と言われ、さぁ、自由の一歩を踏み出そうとすると、きっと恐れが湧いてくるはずです。

その恐れってなんでしょう?
失敗するかもしれない恐れ、
みんなに笑われる恐れ、
先が見えない恐れ、
自分には能力がないかもしれない恐れ、

人それぞれいろいろな恐れが湧いてくるでしょう。

そこでついとりあえず安心安全な「今の状態」にいたくなる。

実は脳科学の観点からも自律神経の観点からも人間(哺乳類)は、安心安全を求めるように出来上がっているんです。死ぬほど大雑把に書くと、危険だと感じたり、恐れを感じると、脳や自律神経が戦うか、逃げるか、またはフリーズするかというモードになります。

しかし、安心安全だと感じられると、社会迷走神経(詳しくはポリヴェーガル理論をご参照ください)になり、このとき脳も神経もバランスの取れた健全な働きをします。

つまり、単に精神論だけではなく、身体的にも私たちは恐れのほうへ向かうのを良しとしていないんです。ということで、心と体の両方が“安心安全でいたい”というのですから、自分の快適ゾーン(それが嫌な状態であっても)から踏み出すのは難しいですよね。

でも私たち(自我)が集団で勘違いしているのは、安心安全が分離した自分を守ることにあると思っていることです。

分離していて、しかも死がある(永遠の存在ではない)自我にとっては、食べて行けるという身体の生き残り、受け入れられているという精神の生き残りはとても大切です。(インテグレイテッド心理学で詳しくお話します)

自分の生き残りのために、自分を守っていく・・・・。ん?それのどこが悪いの? ある意味本能ですから、どこも悪くありません。

でも、“自分を守る”は、往々にして“自分、または自分の家族だけとりあえず良ければ・・・”という思いになりやすく、そしてそれはまた、“自分さえ良ければ”につながりやすいですね。

また、お金がある、パワーがある、権力がある・・・・などは、すべて生き残り率をうんと高めてくれると自我が思ってしまうものです。

しかし、もう一度脳科学と自律神経の話に戻ってみると、安心安全をいつ哺乳類が一番感じ、したがって、脳や神経が安心安全モードになるかというと、それは周囲とつながっていると感じるときなんです。

どんなに経済的な環境がそろっていても、どんなに良い子と周囲に思われていたとしても、親の愛を感じられなければ、子供の脳や神経は決して“安心安全”モードにはなりません。

つまり安心安全のキーワードは、“自分を守る”よりも“つながり”となります。そこで、一番最初につながりたいのが「自分自身」です。

私たちは毎日自分のことを考えているので、自分とはつながっていると思い込んでいるものです。

でも、自分の本心を知らないとき、私たちは自分とつながっていません。また、自分の感情に気がつかない、自分が疲れているかどうかも気がつかないとき、または、自分を責めたり、否定したり、自分にウソをついているとき、私たちは自分とつながっていませんね。

自分とのつながりを失えば失うほど、心も身体もバランスを崩し始め、そこから心の病やまたは身体の症状として現れてきます。

また、その状態で他者と交わるとか、社会の中で活躍するというのは、エネルギーが反対に向きすぎて難しいでしょう。

ということで、やっぱり自分との対話はとっても大切。自分の本心を知って、受け止めてあげること。自分の中の否定や批判、抑圧、抵抗をと対話して、紐解いてあげること。

そうするうちに人とのつながり、社会とのつながりが自然とできるようになりますね。人間も哺乳類で、基本的に群れて生きるように作られていると思うのです。なので、本来はつながっているのが自然な姿で、そこに安心安全を感じる生き物でしょう。

とはいえ、昔のように部落を作って住みましょうとか、大家族に戻りましょうとか(私は好きですけど)、そういうことを提案しているのでもありません。

人とのつながりを感じられるのは、理解、共感といったものです。それが広がった社会であれば、精神が前向きで、そして脳も活発に効果的に機能し、活力満ちた世界になるはず。

ひるがえって自己責任論は、つながりがなく、一人で頑張れ、一人で責任取れという脳や神経が緊張し、疲弊したり、フリーズしていく社会だと思うのです。

さ~て、ここまで書いて本当は一番書きたいことを我慢してきました。

それは、もちろん“私たちの本質”というもの。いきなり飛びます♪

自分の中に必ずある真の安心安全な場所。 “人生”を経験している誰かはいないということ。すべては神の夢(リーラ)であると知っている場所。

奇跡のコースの言葉を借りれば、“あなたは悪夢を見ているだけで、一度も暖かいベッドから離れたことはない”

本当はいつも安心安全♪

 

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