ゴミ屋敷がゴミ屋敷なわけ

たまにゴミ屋敷を片付ける番組がありますよね。単に散らかっているというレベルを超えて、人が入れないレベルのもので家がいっぱいになっている状態です。

英語では、こういうゴミ屋敷にしている人をホーダー(Hoarder)と呼び、基本状況はまったく同じです。で、イギリスにも同じような番組がありますが、違いはゴミ屋敷は心理的な病だということで、臨床心理や心理セラピストがセッションをする場面があるところです。ので、ゴミ屋敷住人の心理がけっこう見えてきます。

では、一体どんな心の病なのでしょう?

実は、私は“病”と言ってしまうのは、違和感があるのです。もちろん、病ではなくて、集める趣味なのだ、だらしがないのだとか、そういうことではまったくありません。

ので、心に問題を抱えていることは確かです。では、なぜ“病”と言ってしまうことに違和感があるのか?

その前に、なぜゴミ屋敷にしてしまうのか?を考えてみたいなと思います。

あるアメリカ人の女性は、家族が一緒にご飯を食べられなくなった(ダイニングルームが人が入れない状態)ことに罪悪感を持ち、子供たちも帰ってくることができないのに、夜な夜な車でゴミ探しに出かけては、持ち帰ってしまいます。

子供に泣きながら“私たちとゴミとどっちが大切なの?”と聞かれ、しばし沈黙の後、“分からない”と答えてしまう。

ある男性は、買い物症候群のように毎日何かしら買っては、まったく使わずにためていき、また捨てるということをまったくしないため、外見は素敵なテラスハウスなのに内側はゴミ?もの?をかき分けて入る状態。一度もガールフレンドを連れてくることができない。(番組の設定で、ついに連れてくることになり、破局。あぁ、テレビ番組って残酷)

でも、3年間つきあっていた彼女に去られても、物を捨てることができず、片付けの途中で切れまくってしまう。

では、もし彼らが私のセッションに来たとしたら、どう見ていくか? つまり、インテグレイテッド心理学ベースではどう見ていくか?

インテグレイテッド心理学は、非二元ベースということは、何度か書いてきました。それとゴミ屋敷がどう関係あるの?と思うかもしれません。

でも、私たちの日常のすべてが関係しているんです。

まず、私たちが分離した個であると思った瞬間から、 “私と世界”という主客二元の“見方”が始まります。私と世界。個の私が広い世界の中にいる。

そして個である私は、この世界の中でなんとか生き残っていく必要が生まれます。恐れと不安の誕生です。

すると、当然のことながら、私たちは安心安全の確保に勤しむようになります。(もっといろいろな側面がありますが、ここでは省きます)

ゴミ屋敷に話を戻すと、彼らがものを捨てられない理由、またはためてしまう理由は、ものが自分に“安心感”をくれるから(番組で実際にそう話している)です。

つまり、あふれるものたちを見て、彼らの目にはゴミではなく、“たくさんの安心”と映っているんです。それが一つでも減っていくということは、安心が減っていくことを意味するため、口では片づけたいと言っていても、いざ片付けチームが来くると、捨てることにものすごく抵抗してしまうんですね。

ラマナ・マハルシも奇跡のコースでも、すべてはあなたの頭の中で起きている、世の中はあなたの投影であると言っていますね。インテグレイテッド心理学の要のです。

彼らは、あふれるゴミがあるという事実ではなく、自分の頭の中にある “安心の世界”の中を生きているわけです。辞められるはずがありません。

ということで、なぜ“病”と言ってしまうことに抵抗があるかというと、その人の中では十分に辻褄が合った行動をしているからです。決しておかしな行動をしているわけではないんです。

私たち全員、単に投影ワールドが違うだけで同じことをしているんです。安全を求める衝動に従い、ありのままの事実ではなく自分の中の投影ワールドを生きる。

ただ、私たちの多くが自分は事実、現実を生きていると深く思い込んでいて、自分が自分の投影ワールドを生きているという自覚はほとんどありません。

自分が投影ワールドを生きているということを知るには、一度非二元の“ゼロ視点”(ありのまま視点)に戻ってみることだろうと思うのです。(毎年インテグレイテッド心理学講座でやりますが、会場がめっちゃざわつきます)

では、話を戻して、私のセッションにこの方々がいらしたら?

やり方の細かなことは省くとして、ポイントは恐れの投影ワールドを解体することです。例えば、もしものが減ってしまったら、その方の安全投影ワールドはどう変化するのか?を引き出します。

たいてい、恐ろしい世界になっているはずです。そこから、さらになぜそもそもそのような投影ワールドが生まれるのかを対話しながら引きだします(潜在意識の深いところにある)。そこで、EFTやマトリックス・リインプリンティングを使って、その恐ろしい世界は幻想だったねという気づきに変えていきます。

ケース・バイ・ケースで、安心安全な新しい投影ワールドを刷り込むことも多いです。すると、ものが少ない場所に投影されるのは、その安心な世界になるので、ものが減っても不安を埋めようとする衝動が生まれず、落ち着いていられるようになるんです。

ちなみに投影ワールドは単に思考だけではなく、感情、そして体(脳、自律神経)も巻き込んでいるため、私たちにとって非常にリアルです。

人間関係や恋愛の問題、自己否定が止まらない、依存症、ひきこもりなどなど、人間の悩みのすべては投影ワールドが生み出しています。ほんとに。

自分は分離した個の存在であるという勘違いから発し、そこから生まれるあらゆる心理状態。

ので、最終的に目指しているのは、投影ワールドそのものから自由になることです。なぜなら、そこが真の安心安全な私たちの本質の場だから♪

 

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ゴミ屋敷がゴミ屋敷なわけ」への8件のフィードバック

  1. あゆかさんこんばんは。
    昔、セラピーを習い始めの頃、(すいません他のセラピーです汗)
    思考や感情の再経験から逃げるために他の近い思考に逃げてしまうため、あちこちから温泉みたいに大量の感情や思考がが出てきて、
    にっちもさっちもいかなくなり、源泉見つけどころではなくなってしまい、
    セルフワークすること自体に泣いたことがあります。笑笑
    やってもやってもまとまらないし、もーー、つらくて。
    結局その時は友人にセルフワークができるように、ワークしてもらったのを思い出しました。

    あの時は、実は自分が思考ホルダーだったと気付いて仰天したのかもしれません。苦笑

    • ユミさん、こんにちは。

      ものすごくありがちです。(^_^)

      最初はほとんどの人が、自分の思考、ストーリー、感情の樹海に溺れてしまいます。樹海を潜って、深層に行き着くやり方をセラピスト養成講座では学んで頂いていますが、けっこう難しいですよ〜♪

  2. ご返信ありがとうございます。
    セルフって利点もたくさんありますが、難しいです。

  3. あゆかさん こんにちは
    思い切って質問してしまいます。
    今、自分がやりたーい!と思っていることが、
    ハートから湧いてくる思いなのか、それとも以前と同じように
    依存する何かが欲しいだけなのか?が分からないのです。
    自分の心の中を探ってみようとしても意識が胸の辺りで引っかかってしまって
    うまくいきません。どうすればいいのか・・・
    図々しくてすみません

  4. あゆかさん、おはようございます。
    オンライン オープンアウェアネスカフェ動画の第4回の最後の方のお話の中で、「OADセラピーを受けたほうが良い」とあゆかさんはおっしゃっていましたが、私も苦しくて苦しくて仕方がないのです。ですので是非ともOADセラピーを受けたいです。ズームでも可能だということですが、どこでどなたに申し込みをしたらいいのかわかりません。

    メールに詳しく教えて頂きたいと思っております。宜しくお願いします。

    • junさん、こんにちは。

      あぁ、苦しいときはほんと苦しいですよね~。

      こちらのブログのOAD心理セラピスト欄から、それぞれのセラピストさんのサイトなどを見て決めて頂くか、誰にしたら良いか分からない場合は、ハートレジリエンス協会のサイトからお申込み頂けます。その際、どう苦しいのかを多少書いて頂けますと、セラピストさんのご紹介に役に立つかもと思われます。(とはいえ、日程が合うかどうかなどありますが)

      ブログのセラピスト欄
      https://ayukablog.wordpress.com/%E3%82%BB%E3%83%A9%E3%83%94%E3%82%B9%E3%83%88/

      ハートレジリエンス協会
      https://heart-resilience.com/counseling

      苦しいときほど早く楽になりたいと私たちは思ってしまいますが、どうしても時間がかかってしまいますので、焦らずじっくり取り組んで頂ければと思います。

      苦しさが和らいでいきますように。

  5. こんにちは あゆかさん
    今日の記事を読んでなるほどと思いました。20歳の娘がいるのですが、幼少の頃から片付ける事が出来ません。いつも部屋はあかずの間状態です。優しく明るい性格なので友達達とは良好なのですが、日常生活は計画性がなくルーズです。最近までADHDや 心の問題などの可能性に全く気がつかず性格がだらしないとばかり叱ったり感情的に怒ったりしょっちゅうしてきました。脳の状態が多少違うという事も読みました。本人も生活態度を整えようとしてもいつもルーズになってしまうというサイクルでしたのでこの事を中心に家庭では家族全員とギクシャクすることが多い日々で子供時代から娘の自尊心を相当傷つけてきたような気がします。
    私たち家族は米国東海岸に住んでいます。こちらでもインテグレット心理学のカウンセリングをうける事ができるセラピストの方がいらっしゃれば教えて頂けたらと思いコメントしております。もし無ければ類似したメソッドでも構いません。英語、日本語、両方とも大丈夫です。お返事頂けましたら幸いです。よろしくお願いたします。

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