実在しないものに反応する脳~心の風景と鬱~

先週末はOAD心理セラピスト養成講座で、複雑性トラウマ(愛着障害)と鬱のしくみとセラピーでどう対応するのかという講座を行いました。

自分は特にトラウマはない、鬱にはならないと思っている方でも一度は知って欲しい、トラウマや鬱のしくみ。もちろん、すべてが解明されてたとはまだまったく言い難い状況ですが、それでも昨今の神経学や脳科学によってかなりしくみが明らかになってきたと思います。

癒しおたくとしてはめっちゃ興奮♪

こころ、神経、脳の状態がどう連動しているのか?という観点に非二元をさらに加え、気づきの意識(すべての人に浸透している)との関係。

私たちはほんとうにホリスティック(心、体、自己の本質、社会環境)な存在で、どれか一つだけ見ていても全体像は見えてこないなぁとつくづく思うのです。

とりあえず、ブログには心の観点だけちょっと書いてみますね。

米国スタンフォード大学の神経学の教授であるロバート・サポルスイキーは、目の前に敵が突然現れ、恐れとショックを感じるときと心の中で敵について考え、恐れているとき、脳はまったく同じ反応をすると鬱の講義で話しています。

例えば、大失恋をして心を癒そうとどこか景色の良いところにホリデーに行ったとします。目の前にはオーシャンビューが広がり、太陽が燦燦と照っている。

でももし、別れた相手のことが頭から離れず、“なぜなんだ・・”、 “あのときのあの私の言動がなければ・・・・”、“私は欲しいものが手に入らない人間だ”、“この先生きていて何の意味があるのだ”などと、繰り返し思考が沸いてきたとしたら。

皆さんも経験上お分かりですよね。あなたの体はオーシャンビューに反応していますか?それとも、別れた相手との記憶、そこに流れるストーリーに反応しているでしょうか?

ある意味、私たちの体(脳、自律神経)は、肉眼で捉えている現実よりも頭の中に流れているストーリーにもっと反応しているんですね。

頭の中のイメージは実際に存在しないけど、イメージそのものは存在しますね。では、イメージはどこに存在するのでしょう?、脳内?それとも意識のフィールド?と考えていくと、集合意識を含む量子フィールド、環境や人の感情、思いが遺伝子に影響を与えるというエピジェネティックの世界にも入っていきます。

ねっ、オタクが夢中になる理由が見えてきたでしょうか?

とりあえず、物質主義にとどまっている現代の脳科学の世界でも、例えば鬱は偏桃体が暴走し、恐れや不安が強く出てしまい、そのためストレスホルモンが異常に高くなる・・・というような実験結果があります。(めっちゃ大雑把にまとめています。)

偏桃体は感情脳と言われる大脳辺縁系の一部で、情動を司ると言われていますが、例えば私たちが身の危険を感じたとき、恐怖や不安を感じることで逃げるという行動ができます。その指令を出しているのがニューロセプションというものですが、詳しくはここでは省きます。

とりあえず、神経や脳が正しく機能していれば、ほんとうに危険な時に偏桃体が刺激され、危険が解除されたときは、安全・活力のモードに戻れます。

ところが、大失恋の話に戻って、“私は欲しいものが手に入らない人間だ、生きていたところで何の意味があるのか?こんな人生終わりにしたい”と思い続けていたとします。

で、ここでもう一つ、

私たちがこういったストーリーを頭の中で展開しているとき、頭の中にはボンヤリかもしれませんが、イメージも必ず伴っています。

おそらく、このブログを読んでいるときも、オーシャンビューというところでは、きっと皆さんのあまたの中に自分バージョンのオーシャンビューが漠然とイメージされていたはずです。

このように私たちはいつも言葉やストーリーを聞きながら、言葉だけではなく、イメージも頭に浮かべているものです。

そして、実は言葉よりもイメージのほうがよりパワフルなんですね。

なので、“私は欲しいものが手に入らない人間だ”と思っているとき、そんな自分や自分の人生の漠然としたイメージがあるものです。これに気づいている人はほとんどいませんが。

しかし、脳はオーシャンビューよりもこのイメージに反応するので、“自分の人生は意味がない、ダメだ=人生の危機”と捉え、偏桃体が反応してしまいます。つまり、このイメージを持ち続けることで、いつまでも扁桃体を刺激し、ストレスホルモンが出始める・・・・という流れに。

さらに言えば、そもそもなぜ“私は欲しいものが手に入らない人間だ”と思い込んでいるのかというと、それを支えている潜在意識の深いところの思い込みがあるんですね。

例えば、心から切望したものが何度も裏切られた経験を幼いころにしていた場合、心の中に“明るい光に背を向けて暗いところに座っている自分”というイメージが出来上がってしまったかもしれません。

そして、その自分は絶望感でいっぱい。

すると、大失恋がこのイメージと絶望感を刺激し、たかが失恋、されど失恋とすご~く苦しくなります。

今まで失恋から鬱や依存症になってしまった人を何人も見てきました。失恋は実は自分の最もコアの欠乏感を刺激することがあり、実はかなり苦しくなることもあり・・・・。

話を戻して、ストーリーやイメージができてしまうもっともな要因はあるのですが、でも、実際には“明るい光に背を向けて暗いところに座っている自分”は、どこにも実在しないんです。

実在しないけれど、体感を伴うリアル感が大きすぎて、私たちはないものをあると真剣に信じ込み、無意識にイメージの中を生き続けます。

人間はないものを夢見ることで、新しい発明も生み出せるけど、ないものを無意識に信じ込むことで、自分を恐れのストーリーの中に閉じ込め、一生をその中で過ごすこともできてしまいます。

でも、グッドニュースは、どんなストーリーも解体可能だということです。

自分の無意識のストーリーを知って、自分を自分から自由にさせてあげること。これも目覚めですね♪

 

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