人は心の苦しみを体で感じるもの

いきなりですが、アジャシャンティの言葉の和訳から~。

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人生で自分が避けていることは、あなたがきちんとそれに向き合うまで繰り返し起こりつづけるでしょう。問題の本質を真に見極める唯一の方法は、私たちが自分に言い聞かせているストーリーを解放することなのです。

私は生徒によく自分のストーリーをしっかり見つめなさい、それが幻想だと分かるまでと言います。分かるだけではなくて、きちんとそれが感じられるまで。

瞑想的な自分への問いかけをすることと人生の犠牲者でいるのと、どちらを選択するのか? 自分の考えやビリーフの犠牲者でいるのか、それともそれらが落ち去るまで自分の内側に向けてきちんと感じるのか、そういう選択をあなたは持っているのです。

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先日、TOKIOの会見の抜粋をネットで見かけました。そこに山口メンバーが、“(いろいろ失敗しているのに)でも同じことを何度でも繰り返してしまう”と話していたことが記載されていました。(この件に関わる全ての人に心の平和が訪れますように)

そう遠くない昔(今でも)まで、依存症は心が弱いからだなどといった誤解がありましたが、最近は病気であるという認識もだいぶ広まってきたようで嬉しいなと思っています。

すると今度は木村太郎さんが、テレビで“欧米ではアルコール依存症を治すのは不可能と言われている”と発言なさったそうで、あ~~~~、違う・・・・。

ということで、アルコール依存症について書きたいと思います。

昨年、ハートレジリエンス協会で「依存症とトラウマからの回復セミナー」を開催しましたが、そのときフェイスブックに投稿した記事が下記のものです。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

歯が痛いときは、痛み止め飲みますよね?
喉が痛いときは、風邪薬を飲んだり、
捻挫して痛いときは、湿布を貼ったり。

では、心が痛いときはどうしますか?

心が苦しくて、耐えられなくて、平常でいられない・・・。
心の痛み止めは薬局に売っていませんね。
我慢し続ける?考え方を一生懸命変える?遊びに行く?お酒を飲む?おいしいものを食べる?買い物に行く?

多くの人に知ってもらいたいのは、依存症は「心の痛み」を感じなくさせる行為だということです。お酒やギャンブルや麻薬、依存するすべてのものは、その人にとって「痛み止め」なんですね。

そのあと後悔することになっても、その短時間は痛みを忘れることができるんです。頭では良くないと分かっていても、心の痛みは「体の衝動」となって現れ、どうしようもないんです。

ひどい痛みやかゆみは、理性ではどうにもならないですよね。

なので、依存を辞めさせようとしたり、麻薬中毒者を罪人扱いするのではなく、その人の心の痛みはなんなのか?に注目することが大切です。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

心の痛みとは、大雑把にいってしまえば、未消化のネガティブな感情や思いの集積です。

さて、ではなぜ、回復は「不可能」などという情報があるのでしょうか? それはある意味今まで依存症のセッションがほとんど「カウンセリング(話をするだけ)」のみだったということにあるかもしれません。

体の痛みが体感に来て辛いのと同じように、実は心の痛みも体感を伴っています。例えば、「私は誰からも相手にされない」と思ったとき、もしその思いだけだったらどうでしょう?

そこに感情がなければ、ただの文字面です。でも、そのとき悲しみや怒り、無力感などが沸き、それらの感情を束で体に感じるために、苦しい~~となります。

何が言いたいのかというと、苦しみは「体感」が強く伴うということです。でも、お酒を飲んでいる間は感情を麻痺させることで、その苦しい「体感」を感じなくて済むんです。

感じないだけではなく、楽しい気分にもなれば、普段苦しいだけに病み付きになってしまいます。

ということで、依存症のセッションは会話をしているだけではどうにもならないんです。

なので、EFTやマトリックス・リインプリンティングでは、まず「衝動」「体」でよく感じてもらい、その中に隠されている感情を探り出していきます。(欧米では多くの良い結果がでています。EFTは心と体の両方に同時に働きかけるツールです。)

でも、単に表層の感情だけタッピングしていても効果がありませんので、「問いかけ」をしながら、その下にさらにどんな感情や思いがあるのか、衝動の根源をピンポイントで探り出し、それらを解消していくんです。

衝動の元になっているものは、感情だけでなく、そこには思いやイメージ、ビリーフ、またはトラウマ、過去の出来事などなどが束になってあります。

さて、話を一番最初に戻すと、これらの心の深いところにある思いや感情、ビリーフや記憶が、アジャシャンティの言う「自分に言い聞かせているストーリー」です。

そしてこのストーリーは、心の深いレベルにあって、自分が気がついてないからこそ、毎日毎日自分に無意識に言い続けてしまいます。そして、これが常に感じる生き辛さとなって現れ、頭では分かっていても同じことを繰り返してしまうんです。

アルコール依存として出なくても、買い物やスマホ、仕事中毒、またはスピリチュアルや悟りにはまるなど、いろいろな依存があります。

自我は多かれ少なかれ、物や誰か何かに依存する傾向があるでしょう。自分は何を心の痛み止めにしていて、どんな無意識のストーリーを自分に語っているのか振り返ってみても良いかもしれません。

PS: ということで、依存症は回復できます。

☆☆☆☆☆☆

ノンデュアリティと癒しのカフェ
2018年6月16日(土)14時~16時半
場所:あうるすぽっと(東池袋)
http://www.owlspot.jp/access/
参加費:4500円
【申し込みフォーム】
https://www.form-answer.com/applications/6BKYH

少人数で開催♪

☆☆☆☆☆☆

ハートレジリエンス協会ショートセミナー

2018年6月23日(土)14:00~16:30
あゆかの部屋(オープンセッション)

◇内容◇
詳細はこちら↓
http://heart-resilience.com/number/shortseminar-201806
◇場所:弘済会館(最寄り駅:四谷)
http://www.kousaikai.or.jp/hall/access/
◇定員:80名
◇参加費:6,000円(ペイパル)
【お申し込みフォーム】
パソコン・携帯共用:https://pro.form-mailer.jp/fms/ddd9a98f86117
※開かない場合は、アドレスをコピー&ペーストしてください。

人は心の苦しみを体で感じるもの」への8件のフィードバック

  1. 依存は回復可能ですが、それに対する適切な方法に「出会え、実践し、更に効果が得られれば」という難しい前提の元でではないのでしょうか?なので回復はもちろん可能だけれども、実際はほぼ不可能という事ではないのでしょうか?

    • tさん、こんにちは!

      ちょうどPCの前にいました。

      私はイギリスでEFTもMRもトレーナーになりましたが、例えば私のMRの最初の先生はひどい麻薬中毒をEFTとMRですっかり回復しましたし、たくさんの回復した人たちに実際に会っています。

      出会いは確かにあると思いますが、そこはある意味、私たちがもっと認知を高める活動をしないといけないなぁと感じています。そして、とりあえずご本人が何かを実践する必要はないんです。セラピーなので。

      とはいえ、もちろん簡単ではありません。長く依存症になっている方ほど、依存症自体がアイデンティティとなってしまっているのが一番の難しさです。

      依存症から回復した例の日本語の動画がないのですが、似たところで一つだけご紹介させてください。(英語ですと大量にあります)

  2. 何時も素晴らしいブログをありがとうございます。
    アジャシャンティの言葉、心にしみます。
    不思議なことに私が自分に言い聞かせてきたストーリーは、いずれも中学から高校時代に私が友人を裏切ってしまったことを引き金にしています。
    もう50年もの間、中高生時代の私が友人を裏切ってしまったシーンを数限りなく心の中で繰返し再生して、私は汚い人間だ、私は信用できない人間だと言い聞かせ、私が他人を裏切る位なのだから他人は信用出来ないし、私もいつか他人から裏切られるだろう、等と心の中で自分に言い聞かせてきました。
    無意識のうちに毎日のように自分に言い聞かせてきましたし、心の底でそのことを良く分かっていました。
    しかし、私は汚くて信用できない等ということは自分では認めたくありませんから、心の底に隠しておきながら、表面上は良い人間の振りをして生きてきました。
    また、ここが不思議なのですが、毎日のように自分に言い聞かせてきているストーリーなのですが、表層意識では認識できなかったのです。
    エゴか何かがブロックをかけているようなのです。
    私はもう65歳になりましたが、この年になって初めてこのカラクリに気付かせていただきました。
    いくつかの友人との軋轢を正直に認め、私の心の痛みも認めて感じることが出来た時に、何だかとても楽になった気がします。
    勿論中高生時代の出来事を心の中で繰り返すことは、そのことを表層意識で認識できてからは一切起こらなくなりました。
    自分にストーリーをに言い聞かせているのは、エゴが潜在意識に植え付けている、ということなのでしょうか?

    • 番爺さん、こんばんは♪

      いつも素敵なコメントをありがとうございます。

      無意識に走らせていたストーリーは、真に表に出てくると、本人の気づきのパワーで崩れることも多いですよね。

      私たちは多くのストーリーを無意識に抑圧し、逆にそのストーリーに振り回されてしまいます。このしくみを説明し始めると、まるまるインテグレイテッド心理学講座になってしまうので、コメント欄ではできませんが、

      >いくつかの友人との軋轢を正直に認め、私の心の痛みも認めて感じることが出来た時に、

      これは素晴らしいですね。意外に難しく、なかなかできないことだと思います。

  3. 依存症は疾病なのでしょうか?
    もしそうなら、回復を謳う医師免許のないセラピストなどは、医師法違反になりませんか?

    • matsuyamaさん、こんばんは。

      あまり疾病であるという話は聞いたことがありませんが、病院でどう定義されているのか分かりません。

      そして、はい、もちろん違反になりません。もし違反になるようでしたら、そもそもトレーニングのカリキュラムのなかに入っていないと思います。

      鍼、整体、心理カウンセリングなどでは、病院で扱う症状も年中扱っていますが、それらも違反行為ではありません。

      私自身もかつてロンドンでアルコール依存症の回復センターで1年半仕事をしていましたが、医師は一人もいませんでした。セラピストやカウンセラー、瞑想の先生などが順番に個人セッションやグループワークを行っていました。AAも基本的に医師はいないかと思います。

      短い質問に長いお返事になっていますが、私自身は、病に悩んでいる人たちが、安全で副作用のないものを多くの選択肢の中から選べる社会であって欲しいと心から願っています。

      長いついでに、EFTはイギリスでは病院でも取り入れられています。医師免許のないEFTセラピストが施術をしています。宜しければ動画をご覧になってください。

      • 丁寧なご返答、ありがとうございました。私の書込みの本音を言えば、その療法に日本の国保や社保が使えるかどうかなんです。精神科医の指示で臨床心理士が行うカウンセリングは保険が効きますよね。自助グループは当然そうでないにせよ、それ以外は、報酬の規定などが曖昧で、怪しいヒーラーとかが混じってくることを心配しています。厚労省の見解などを調べてみます。ありがとうございました。

        • 秀峰さん、こんばんは

          お返事をありがとうございます♪ なるほどです。そして、おしゃっていること、ものすごく理解できます。(同意します)

          たぶん日本の厚生省の見解は、イギリスよりはるかに遅れているだろうというのが私の推測です。イギリスと日本を年に二度行ったり来たりしていますと、日本のセラピーの認知度の低さ、誤解、自己啓発やスピリチュアルとごっちゃになっていたり、何のトレーニングもなしにいきなり今日からセラピスト~みたいな人がいたり、一生懸命やっている人もいるなかで、玉石混交すぎる状況があるなぁと感じてます。

          このへん語り出すと、熱くなりすぎますので(笑)このへんにいたします。またも短い御返事に長くなってしまいました(笑)。

          今後も記事をお読み頂けましたら幸いです。(*^_^*)

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