なぜ自分で自分を癒すのは難しいの?

本やブログでなんとか自分の悩みを解決したい、自分の苦しみをなくしたいと思う人はけっこう多いかと思います。ところが、これまたきっと多くの人が感じているように、自分で自分を癒すってなかなか難しいですよね。

なぜなんでしょう? 自分の苦しみを冷静に客観的に見るのは難しいから? いろいろあるでしょうが、私が思う一番難しい理由は、

じゃん、「私たちの中には3人の私がいる」からです。

説明させてください。

まず、もし自分が誰かの言動に傷ついていたとします。で、引きずりたくないのに、どうしてそのことを考えてしまい、悲しくなったり、腹が立ったり、苦しみが止まらないとしますね。

この場合、そもそもその誰かの言動に反応してしまう「置き去りになった私」がまず自分の中にいるんです。そうでなければ、相手の言動は不愉快かもしれませんが、傷ついて引きずるということはないんです。

つまり、苦しくなるものは、相手の言動のせいではなく、そもそも自分の中に癒されていない私がいるからなんです。

で、そのとき同時にもう一人の私が活動し始めます。私はそれを「コメンテーター」と呼んでいます。

つまり、自分が傷ついていること、苦しいことに対して、いろいろ分析したり、理由を考えたり、どうにかしようと頑張ったり、また批判したりする私です。

“私がこんなに傷つくのは、母親にコントロールされてきたからかもしれない”
“なんでこんなに引きずってしまうのだろう、情けない・・・”
“まだこんなに動揺しちゃうなんて、私は自己の本質に近づいていない”
“この嫌な気持ちを早くどうにかしたい。普通の状態に戻りたい”
“あの人はいつも不安を抱えているからあんなことを言うのだ”

コメンテーターは、心理学の知識や非二元やスピリチュアルにも詳しいかもしれません。とりあえず、コメンテーターがどれだけ分かっていようと、「置き去りになっている私」は、ここでも放置されたままです。

そのうち「コメンテーター」の声の方が大きくなりすぎたり、またはあれこれコメンテーターが思うように癒してみたりしますが、ほぼ間違いなく「置き去りになった私」の声はスルーされます。

“その問題はすでに何度も癒したのですが・・・”とおっしゃる方も多いのですが、言葉のニュアンスにまったくスッキリしていないのがよく分かります。そんな場合、たいてい「置き去りの私」がまだ抑圧されたままだからです。

ということで、もうお分かりかと思いますが、楽になるコツ、シフトが起きるコツは、コメンテーターに静かになってもらい、直にこの「置き去りになった私」と対話していくことです。

でも、ここでまた難しいのは、長年自分が抑圧してきた、自分がまったく気づいていない思いや感情にどうアクセスするのか?です。

OAD心理セラピスト養成講座では、そのために「気づきの問いかけ」というスキルを教えているんですね。

この気づきの問いかけは一見ただ質問をしているようで、実はけっこう難しいんです。一つは人の心とは実はかなり複雑で、問題によってはかなり複雑な状態になってしまっています。また、なによりもコメンテーターに静かになってもらうのがとっても難しい。

なぜなら、コメンテーターとは意識上の思いで、私たちはたいていコメンテーターの声を聞きながら暮らしているからです。おそらくコメンテーターが静かになった経験している人がそもそも非常に少ないかもしれません。

ので、コメンテーターに静かになってもらうために登場して欲しいのが、3番目の私、「本質の私」なんです。つまり、気づいている意識、純粋意識としての私です。気づいている意識も普段コメンテーターによってまったくスルーされています。

気づいている意識である本質の私は、あらゆること、いかなる思いや感情、感覚にもただ気づいているだけですね。そして、一切何も否定せず癒しにとって一番大切な「無条件の受容」そのものです。

“こんなネガティブな感情はやくなくしたい”
“こんな情けない自分と対面したくない”
“自分がそんなひどい思いを持っていたなんて思いたくない”

などなどと言った声を持たず、自分の中にあるものを静かに100%受容してくれる私。

この無条件の受容の私の中で、置き去りになった私は自由にオープンにどれだけ自分がショックだったか、どれだけ腹が立ったか、だれだけ憎んでしまったか、どれだけ絶望したか・・・をすべて表に出すことができるんです。

これは、自分と自分との対話の中でセラピーを使いながら進めていきます。

そしてセラピストは、クライアントさんが自分と対話できるようサポート役に徹します。多くのカウンセラーやセラピスト養成講座は、知識を学ぶことで、ある意味、セラピストのコメンテーターの訓練をしているかもしれません。

しかし、OAD心理セラピスト養成講座では、理論やスキル、テクニックも多く学んで頂きますが、「置き去りになった私」とダイレクトに対話ができる能力が一番学んで頂きたい点です。

ということで養成講座の案内になっていますが、今までブログでしていなかったので続けちゃいます。

そして、自分が自分との対話が上手なったとき、始めて私たちは、クライアントさんがご自身と対話するサポート役になれるんです。

そういう意味で、とにかく大切なのは「自分を見つめたいか?」なんです。これだけがある意味応募条件です。

ので、私はセラピスト向きか?とか、知識が足りないのでは?とか、まだ癒されなさすぎかも?とか、ほとんど関係ありません。

また将来セラピストにならないという方でももちろん歓迎です。というか、自分のために受ける方のほうが毎年圧倒的に多いです。

話を戻して、コメンテーターの私ももちろん必死だから、本当は自分が大好きだから、だからなんとかしたくて声が大きくなってしまうんですね。

傷ついている私もコメンテーターの私もみな愛という大海(本質の私)の現れであって、すべて愛おしい私です♪

 

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なぜ自分で自分を癒すのは難しいの?」への7件のフィードバック

  1. いつも読んで勉強させてもらっています。何度も実践して感情を感じようとしたりエコーと対話するようにしても悲しみに浸るだけで癒されたような感覚になれません。
    感情はどんどん出てきてたくさん涙も流れるのに癒された感じがしないのはネガティブナルシズムだからでしょうか?
    以前カウンセラーさんにMRしてもらった時にネガティブを手放すことが怖いと感じました。
    ネガティブナルシズムの自覚はあります。今は金銭的な理由でカウンセリングに通わず感情が動いたら自分で自己ワークするような形でしています。
    それと特定の感情でEFTをしても感情が消えるのはその場だけでまたすぐ何か出来事が起これば同じように沸き上がってきます。例えば自己否定で自分をいじめてしまう。それで探っていってこれ以上自分をいじめないでっていう声に出会う。自分はこんなに頑張っていたのにいつも責めてごめんねって心から思う。ワーク中は感情が溢れているので手応えはあります。でも解決できたように見えてまた時間が経てば自己否定しまくっている自分がいます。やっぱり「置き去りの私」がまだ抑圧されたままだからでしょうか?
    ネガティブなビリーフが無数にあるので癒しが中途半端になって元に戻ってしまっている気もします。何かアドバイス頂ければと思います。宜しくお願い致します。長々と失礼致しました。

    • にゃんこ さん、こんにちは!

      う~ん、このようなご質問にお返事をするのは、ほとんど不可能なんです。というか、無理です。ごめんなさい。カウンセリングやセラピーのセッションが保険が効く日が来るといいなぁと思ってしまいます。

      たくさん泣いてもスッキリしないのは、深い抑圧された感情にワークしておらず、もっと表面的な部分でワークしているからかなと思います。とくにストーリーに同化しやすい方は、かなり表層のところでたくさん泣かれたりします。

      また、自己否定と一言で言っても、どんな言葉で、どんな時にしているのか?で、まったくアプローチが違うんです。もしかすると、ちょっと大雑把にやっているかもしれませんね。で、もちろん私たちの中にはたくさんの自己否定の声がありますので、一回のワークでなくなるということもありませんね。

      また、自己否定の下には自己愛がありますので、なくそうとするよりも、その下にある声が聞けたらなぁと思ったりします。

      と言う感じで、答えにまったくなっていなくてごめんなさい。

      • 御返信ありがとうございます!表層のワークしかできてないかもしれないですね。
        今度はストーリーに飲み込まれずワークすることを意識してみたいと思います。アドバイスありがとうございました!これからも更新楽しみにしております。

    • 田舎精神科医さん♪

      いえいえ、私たちセラピストは理屈をこねている余裕はまったくありません。実践第一です! 現場で役に立つ話だけしていたいのです♪

  2. 御返信ありがとうございます!表層しかワークできてないかもしれないですね。今度はストーリーに飲み込まれずワークする意識を持って取り組みたいと思います。アドバイスありがとうございました!これからも更新楽しみにしております。返信から2度送ったのですがコメント欄に反映されてなかったのでもう1度送りました。重複して届いていたら何度もすみません。

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