人生の風通しが良くなるシンプルな秘訣♪

驚くかもしれませんが、多くの人が自分が苦しんでいることに気づいていないんです。

自分は大丈夫だ、それなりにうまくやれていると思っていたりするんです。

ロンドンのカウンセリングのカレッジで50時間のセッションを受けないといけないと知ったとき、私もまさに“自分はなにも問題ないし、今調子良いのに面倒だなぁ、回数減らすように学校に掛け合おうかな”と真剣に思ったものです。

ところが、受け始めたらざっくざっく・・・・。

私はほんとうは困っていたんだ、私はほんとうは怒っていたんだ、私はほんとうは不安だったのだ~~~~。

“あなたにもたくさんの苦しみが本当はあるんですよ~~。ウヒヒ。”と黒セラピストみたいな話をしたいのではありません。

ざっくざっく出てきて驚いたと同時に見えてきたことは、自分の本当の気持ちに気づかないでいると、相手や状況、出来事ばかりに意識が向かってしまうということでした。

で、それに対するストーリーが爆走して止まらない・・・・。

例えば、自分が新しい職場でほんとうはすごく不安なんだということに気づかないと、不安を外に投影して、人や状況ばかりに目がいき、「〇〇さんは、もっと丁寧に伝えてくれても良さそうなのに」「このプロジェクトの進め方は良くないのに、私の考えを上司は聞いてくれない」などなど無数のストーリーが生まれてきます。

または、自分はほんとうは怖いのだと気づいていないと、たいてい自分への言い訳(防衛)と相手への攻撃というストーリーが展開されるものです。

で、そのストーリーそのものがかなりのエネルギーを持っているため、私たちはすっかりのりに乗ってしまいます。そして自らのストーリーに振り回されてしまう。にもかかわらず、一生懸命にやっている自分の方に気を取られ、“私は大丈夫”だと本気で思っていたりするんです。

こうやってストレスが知らない間に蓄積されていくんですね。ある日ぷっつりエネルギー切れを起こして、鬱っぽくなってもまったくおかしくありません。

話を戻して、例えば新しい職場で不安を感じるというのは、ある意味とても当たり前で自然な感情です。(もちろん、その度合いが異常に高い場合は別ですが)

そして、それはその人にとってシンプルな真実ですね♪

“私は不安だ”終わり。

ですが、そんなシンプルな真実に気づかないため、「私は~~~、同僚は~~~、上司は~~~、会社が~~~」という投影物語が始まり、妄想の世界へようこそです。

ちなみに、私たちはこの妄想を「現実」と呼んでいます。

エネルギーが乗っかっているストーリーほど現実味があるものはありません。逆に言えば、苦しければ苦しいほど妄想にはまっていると思って間違いないです。

じゃぁ、妄想から抜け出すには、“これは妄想だ”と自分に言い聞かせること?

もちろん違います。

お分かりのように「自分にとっての真実」に戻ることです。

“私は不安だ”

で、そこから生まれるストーリーではなくて、不安が持っている声に耳を傾けることですね。

つまり、“私の考えを上司は聞いてくれない”というストーリーではなく、“分からない”、“よく見えない”といった不安の声のほうです。

面白いことに、自分の本当の気持ちとそこにある声をしっかり受け止めてあげると、心の中に落ち着きと力強さが蘇ってくるんですね。

真実が持っているパワーなんです。

良い意味のあきらめ(=降参)も生まれ、周囲に投影する代わり、“よく分からないところがあって不安なんです”という自分の真実が語れるようになる。

これはとっても楽なポジションなんですね。

なので、例えば話し合いでも、

A:〇〇さん、もっと丁寧に言ってもらえませんか?(怒り、不満)
B:(なんか攻撃されている感じ~、嫌だなぁ)分かりました。努力してみます。

というなんかお互い言いたいことを隠している感満載のウソっぽい会話よりも、

A:〇〇さん、私、よく分からなくて不安なんです。だからもっと丁寧に説明してもらえると助かります。(普通に)
B:(不安なんだ、助けてあげようかな)分かりました。努力してみます。

のほうが、より真実に近い会話になりますよね。

もちろん、相手の反応がネガティブなときもあるでしょう。でも、相手の問題だとはっきり分かるので、意外に大丈夫なんです。

ということで、自分の本当の気持ちを知って、それを十分に受け止めることができれば、それだけでだいぶ人生の風通しが良くなります。

ということで、私も丸裸に正気になるから、みんなもなろうよ!というのが、提案です。

ときどきこういう提案に、“あなたの説明が下手くそすぎて分かりません!”みたいな妄想を言い放って、正直になったつもりになってしまう人がいますが、それももちろん違います。

相手や状況について考えが走っているうちは、自分の本当の気持ちはまだ見えていないでしょう。

さて、丸裸に正直になると聞いて、ちょっと怖いと思った人、素晴らしいです。

自分のすべてを知られたら、まずいことになる・・・・・というストーリーが意識のどこかに走っているはず。それは自分と世界を分離する濃い投影です。見てみる価値はあるかもです。

というのも、そこには宝がざくざくあり、実はそこは本質の愛への道筋でもあるから。

最も深い投影(苦しみ)が愛への道案内って、なかなか“神の遊戯”も悪くないですね♪

 

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人生の風通しが良くなるシンプルな秘訣♪」への13件のフィードバック

  1. あゆかさん、はじめまして。
    ブログ楽しく読ませていただいています。
    覚醒体験というわけではないのですが、何度か自分がいない体験をしました。

    その後、宇宙とかスピリチュアル好きで、それを人に伝える仕事をしている友達が、私から見ると、まだまだ分離している感じのするFacebookの投稿などを読むと嫌悪感を感じるようになりました。それは違うよと言ったこともあります。

    でも、これは人や状況に意識がいってですね。嫌悪感を感じる自分の方を見ていきたいと思います。気づきをありがとうございました!

    • 東さん、コメントありがとうございます♪

      あははは、お気持ち分かります。ついスピ警察や非二元警察になってしまいますよね。はい、ぜひご自分の方に目を向けてみられてください☆

  2. んんん、、、、、凄いなぁ、、、、と
    しみじみ感じました。

    ちょうど困り果ててて
    「私は困り果てている」ことに気づいた矢先の記事でしたので
    んんん、、、、凄いなぁ、、、という声が出ました。

    それにしても「私は困り果てている」ことに私が気づかないことの
    ヘンテコリンさを 何とも何とも不思議というか何というか
    ここにいったい何があるんだ?と感じます。
    防衛というか何というか、、、、
    私は私を「私は困ってなんていない!」と
    私は私を守っているような気になっていましたが
    実は「困り果てている」。

    私は防衛という壁?を守っていたのかもしれませんね。

    確かに!あゆかさんが書いてくださったように
    「私は困り果てている」を
    しっかり受け止めてあげると
    なぜか ドッシリとした気持ちになり
    一体感が満ち溢れます。
    これもまた不思議というか神秘そのものですね。

    感謝

    • ひとみさん、いつもありがとうございます♪

      そうなんです。受け止めている中身はネガティブなのにどっしりしてきますよね。地に足が着いた感というか。一度体験すると降参しやすくなるなぁと思います。

      • あゆかさん、こちらこそいつもありがとうございます。感謝

        「降参 」

        そうですね 降参なんですね。
        降参って なんだかすごいことだったんですね。

        親が大嫌いで大嫌いで
        言い訳いっぱいして逃げ回って来ましたが
        逃げれば逃げるほど追ってきて
        妹や親戚にも責められているようで
        苦しくて苦しくて
        何事もうまく回らなくて、、、、途方にくれるというか
        困り果てるというか そんなことに今なっています。

        「降参」して受け入れる
        ここなんですね。
        (今 なんだかわからないけど込み上げてきて
        胸が一杯で 泣けてきました。何かが溶けていく感じです。気持ちいいです)

        心の声は「嫌なものは嫌だーー」といつも叫んでいますが

        降参します。
        降参して相手の懐に溶け込んでみます。
        85歳の父と82歳の母
        そして54歳の妹に溶け込んでみます。

        なんだかとっても楽になりました。身体の痛みも和らいできたような。
        そして とても静かです。感無量といった気持ちです。
        どこかでいつかこうなりたいと思ってた気もします。

        あゆかさん ありがとうございます。
        本当に ありがとうございます。

        感謝

  3. あゆかさん、今回も痛いとこをつく素晴らしいお話ありがとうございます。

    はぁ〜〜…、自分に正直になろうとしていてもなかなかです。長年の経験から隠すの大得意ですから(笑)

    自分のことわかっているようで、自分のことって本当は良くわかっていなかったりします。

    たまたま何かの拍子で、「あっ…、私悲しかったんだ、今苦しかったんだ」と全面で自分を受け入れたとき、もうそれだけで癒されたような優しい気持ちになります。

    ネガティブなものは避けてしまうのが当たり前でしょうが、立ち止まって、自分に改めて「今何感じてる?」って聞くだけでも大事だなと思いました。

    • よしこさん、こんにちは!

      日々の暮らしの中で、どう感じているか?がけっこう置き去りになりやすいですよね。私もよくやります。でも、立ち止まってみると正気に戻れます(笑)。

  4. はじめまして

    > 多くの人が自分が苦しんでいることに気づいていないんです。

    > 最も深い投影(苦しみ)が愛への道案内って、なかなか“神の遊戯”も悪くないですね♪

    だから仏陀が「人生は苦」と言ったんでしょうか?

    • tatsuroさん、こんにちは☆

      お釈迦様に直接聞けないので、推測するしかないのですが、たぶん、文字通りの意味でおっしゃっているのかなぁと思います。

      自我目線というか、分離した自己を自分だと思っている限り、基本、人生は苦だと思います。ただ、それを受け入れてしまえば、苦でなくなりますね♪

  5. あゆかさん、初めまして。
    タイムリーな記事ありがとうございます!
    今まで悩んでた現実は投影の妄想だったなとはっきりわかりました。
    ただ怖かったり、寂しかったり、怒っていたり。。と単純な感情なんですね!
    それを表現できなくても、正直に感じてあげてればいいいのかなと思いました。
    前に進めそうです!
    ありがとうございます😊

    • きょうこさん、コメントありがとうございます♪

      そうなんです。自分に正直になるって意外に難しく、無意識に見ないようにしてしまうんですよね。または、目先のやることに夢中で気づかないとか。

      もちろん、根深いものは、もっとその下にある思いや感情も見てあげられると尚更良いです。

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