すべての苦しみには正当な理由がある♪

う~~む、面白い本を読んでいます。セラピーの専門書です。専門書ですが、心理系の本は「ダムの構造」みたいな本と違って「こころ」というすべての人間にとって関係あるし・・・ということで記事に書いちゃおう♪

まず読んでいて、なるほど~そういう分け方があったかぁ・・・・と、ひざをポンと叩いた部分がありました。というのも、以前からOAD(オープン・アウェアネス・ダイアローグ)のやり方と他の心理療法がどう違うかを説明するのに苦労していたのですが、心理療法には大きく分けて二種類あるということなんです。

一つはCounteractive系(対抗)、もう一つはtransformation系(変容)。

説明させてください。

例えば、「ラジオのパーソナリティーになれるという話しがあったが、言われた書類を提出せず、そのチャンスを逃してしまった。こんなふうにいつも成功のチャンスがあるとなぜか逃してしまう」という悩みがあったとします。

それを例えばOADの「気づきの問いかけ」を使って心の中を見ていくと、

母親がものすごい癇癪持ちで、いつどんなときに癇癪を起すか分からなかった。また、代々みんな同じような仕事、同じような経済レベルといるものだという暗黙の決まりがあり、親を超えてしまうことはまずいという感覚が強くあった。そんなことをしようものなら、絶縁されそうだと感じていた。

つまり、「成功する=親を超える=母親の癇癪と絶縁、チーン」というストーリーが潜在意識のなかに走っているわけです。

本人はまったくスルーしているストーリーです。で、一番の問題はストーリーが走っているだけではなく、ここに感情がごっちゃりついていることです。これを「感情学習」と呼びます。

この感情学習は大脳辺縁系にパターンとして記録されることが、脳神経学のリサーチで分かっているそうです。

ちなみに、この感情学習によってできたパターンはあまりに強固なため、2004年の脳神経の新しいリサーチが出るまでは、一度できてしまった脳の回路はもう解除できないという結論が出されていたそうです。

さて、Counteractive系の心理療法は、これを「認知の歪み」として捉え、それを正すという考え方をします。

つまり、“親を超えてはいけない”という思いを「間違った認識」とし、“成功を逃すことはメリットがない”とか、“成功することは自分にとって良いことだ”という「正しい認識」にしていこうとするわけです。

または、成功している自分をイメージしてもらったり、とりあえず先に行動をしてしまうことで、認識を変えようとしたりなど、「なにかする」ことでそれを変えようとするやり方です。

またストレスが高いときや鬱症状などがある場合は、コーピングのようなテクニックやリラクゼーションテクニックを教えたり。

この場合、脳に記録されたパターンはそこに残ったままで、その上に上書きするように「正しい認識」「好ましいイメージ」を載せていくため、パターンが強固な場合は、それらのテクニックをし続けなければいけなくなります。

一方、transformation系の心理療法は、この感情学習によってできたパターンは「当然の認識」だし、「辻褄が合う認識」であって、間違っていることではないので、正したり、何かのテクニックでカバーしたりするものではないと捉えます。

つまり、親に愛されたい、恐れを避けたいという思いは当然であって、それによって出た思いや行動とることは辻褄が合うというベースです。

なので、癇癪を起こす母を怖いと思っている自分、家族を超えてはいけないと感じている自分と直に対話することで、そのパターンを細かく紐解いていきます。

そしてOADでは、この対話をマトリックス・リインプリンティングなどのタッピングをしながら行います。ので、対話していくうちに当時の恐れや悲しみも解消されていくんですね。

で、感情が解消されると何もしなくても勝手に「認知のシフト」がおきます。で、そのシフトは恒久的で、そのままなんの努力もいらないんです。

しかも! 脳神経学によるとこのtransformation系のやり方は、大脳辺縁系に記録されたパターンを解除できることが実験で明らかになっているとのことです。おぉ~~!

アメリカでtransformation系のセラピーをしているBruce Eckarというセラピストがそれを知ったときは、宝くじに当たった気分だったと言っていましたが、私も同じ気持ちで~す。

ちなみに、ここで挙げた例ですが、実際に紐解いていくと、もっと詳しい深層の心模様が見えてきます。

例えば、「親を超えるといけない」という思いには、“自分を思いっきり表現できない息苦しさ”、“ほんとうの自分を親は知らない”、“分かりあえなかった悲しみ”、“母とのつながりが持てなかった喪失感”などなどといったような強い感情がともなう思いが他にもたくさんあります。

なので、一つ一つ丁寧に紐解いていくことがとっても大切なのです。なぜなら、何かとりこぼしがあると、本当の意味でシフトが起きないからです。

これをきちんとやっていくには、職人的なスキルが必要なんです。ですが、心のオタクにとってはたまらなく楽しい作業なんですね~。

で、一見人の心模様を紐解く様は地道な作業ですが、深いレベルまでいけば、ちょっとした存在の本質への旅でもあるんです。

というのも、何度も書いていますが、一人一人の心とは、大海の中の渦巻きのようなもので、ほんとうは分離しておらず、集合意識、純粋意識と常につながっている・・・・というより、純粋意識そのものなんですね。

渦巻きをどんどん下に深く潜れば、そこは無限の大海であるように、人の心も深く潜れば、まさに純粋意識の静けさ、安堵感に出会えるんです。

正確にいえば、渦巻きは常に大海そのものだけど、深いところのほうがより自分の本質がわかりやすいとも言えるでしょう。

そこに何度も触れることで、自分の中に自然に安堵感や安心感が定着していくんです。

ということで話を戻して、あらゆる心の問題や悩みは、自分の中に何かまずいものがあるのでもなく、どこかが悪いのではなく、その人の心の中では筋道が通った流れなんです。

なので、大切なのはその流れをきちんと見ていくこと、そして流れはいつでも変えられんです♪

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お料理でいえば、「だし」のようなもの。フォーカシングが上手になれば、
自己ワークやセッションスキルがぐんとアップします♪

すべての苦しみには正当な理由がある♪」への1件のフィードバック

  1. おはようございます。わくわくして読ませてもらいました。私は 足の指のことで 小さいころ親に「おまえは 親よりも出世しない。」そう言われました。なにかあるとこれが出てきて 私には無理・・・そんな感じになってました。親を超えてはいけない。親に受け入れてもらうことだけで この人生送ってしまっていたかもしれません。その奥にある 親と分かり合えない。親に言いたいことを何も言えていない。これは ほんとに あります。寂しいです。そうなるべくして そうなってきたのですね。

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