鬱とノンデュアリティ

ほんとそうなんですよね~。って、何がと言うと、いきなり引用から始めちゃいます。

「唯物論は、意識を脳の働きに還元してしまった。意識は脳のはたらきの随伴現象に過ぎず、脳は意識に介入されずに機能できる物理・化学的機構とされる。」(禅と心理学:鈴木大拙)

例えば、鬱の具体的な治療法は薬物療法であるように、現代医学では心の問題も「脳」という臓器の問題に還元してしまっています。

なので、本屋さんで鬱に関する医師によって書かれた本を開くと、どれもこれも「休むこと」と「薬物療法」という ほぼ二つしか書かれていません。

でも、ここでいつも疑問が浮かぶのが、心の問題をほんとうに脳だけに還元してしまって良いのか?です。

なんか違う・・・と思う人もけっこういるかもしれません。で、薬物療法をなんとか避けたいと思って、医師以外の人が書いたものを探す人も多いでしょう。それらの本は、おおまかに分けると、しくみを詳しく書いているもの(でも、解決方法があまり書いていない)と提案型のもの(こんなふうに考えよう、こんなことをしてみよう・・・)が多いように思えます。

では、これらの解決方法はほんとうに効果があるのでしょうか? 効果があった人ももちろんいるでしょうが、あんまり役に立っていないのでは?というのが正直現場の感覚です。おそらくそれは医療の現場でも同じでしょう。

医師の中には、重度の精神障害は治らないもので、薬でなんとかコントロールしていくだけだと信じている人もいるというか、実際にそう話していました。

とりあえず画期的な薬が開発されれば、または、脳のしくみがもっと見えてきたら、治療も進むかもしれない・・という「脳中心主義」的な考えが主流です。

じゃぁ、カウンセリングの方はというと「考え方や行動」を変えるという発想が主流ですね。

前にどこかで鬱から抜け出すには、「自分のやりたいことを見つけること」みたいなことを見かけましたが、それができる人は明らかにそもそも鬱じゃないですよね。これは極端な例ですが、鬱の人が少なくとも考え方を変えようとか、何かしないといけない提案がほとんどです。

どちらにしても、脳かもしくは考え方や行動といった、何かを変えて鬱という状態を変えるという発想ですね。

でも、ここでスルーされているのが、鈴木大拙が言っている「本質」なんです。話がとっても長くなるので省きますが、本質をベースに考えると、これは逆転してくるはずです。

つまり、「本質→心の状態→脳の機能&考え方や行動」という順番。

私たちの本質である「ありのまま」がなんらかの心の状態で抑圧されたり、遮断されたり、乱されると、それが脳に影響していく、または考え方や行動に現れる、というパラダイムです。

となれば、鬱というのは悪いものというより、本質が隠れていますよ~というサインです。ですから抗鬱剤などは、ある意味警報器の音がしないように抑えているようなもので、根本の解決にはならないはずです。

鈴木大拙は、私たちが意識を脳の機能に還元し、「見える」という対象にしやすいものだけを追求することで、「本質」というものが科学者だけではなく、一般人からも遠いものになってしまった。その結果、

「現代人は絶え間なく不安感にさいなまされ、なによりも悪いことにその原因がどこにあるかもわからない。これこそは、万人が生の知性化に対して支払っている代価である」

とも言っています。ほんとうにその通り。これはインテグレイテッド心理学で話をしていることそのまんま同じです。

本質の私を完全に見過ごしているために、思考にガッツリ同化してしまい、不安や苦しみまみれになってしまう。でも、思考に同化していない私なんて意味がまず分からない。

例えば、鬱は英語ではdepressionと言いますが、直訳すると「下に抑える、押し下がる」という意味です。

つまり、私たちの本質である自然な流れが下降に抑えられている状態を言っているんですね。生命の流れが下降に抑圧され、いきいきとした上向きの流れに戻れていないんです。

ではなぜ、その人のエネルギーは抑圧されているのだろう? なにが生き生きとしたエネルギーを阻害しているのだろう?と見ていくために、大切なのが、その人の心の状態を丁寧に深く紐解いていくことなんです。

心の状態とは、まじめな性格だとか、または考え方がネガティブだからとか、そういったことではまったくありません。

例えば、咳が止まらないという症状で病院へ行った場合、レントゲンやスキャンなどで実際に肺の状態を見るまでは、どれだけ咳にまつわる話を聞いたところで、医師も患者さんも体の中の状態は分からないわけです。

ここで言う心の状態も同じで、いつ頃から鬱になって、どんな感じで、職場や家庭ではどんなふうで・・・などなどストーリーを聞いただけでは、心の状態はまったく分かりません。

なので、OADでは「気づきの問いかけ」という特殊な問いかけ法とセラピーを用いて、もっと心の深い部分、自然なエネルギーの流れを止めているものを紐解いていくんです。

なぜ「紐解く」というのかというと、多くの場合、ビリーフや未消化の感情、抵抗や乖離といったパッケージになっているため、一つ一つ紐解いていくからなんですね。

そして紐解いていくベースはとにかく「受容」。無条件の受容とは、本質が持っている性質であって、その癒しのパワーを借りるのです。その受容のスペースの中で、本人の気づきによって勘違いがほどかれていくように対話をしていく。

最終的に私たちを真に癒してくれるものは、薬や考え方や行動を変えるという努力ではなく、真実でしょう。

なので、医学も心理学もほんとうは「私たちの本質」という真実に基づいていくほうが、もっと多くの人を救えるだろうと思うのです。

ということで、久しぶりにノンデュアリティと癒しのカフェを来月開催しま~す♪

☆☆ ノンデュアリティと癒しのカフェ ☆☆

キャンセル待ち受付中

日程:11月19日(日)14時から17時
場所:CTW表参道 少人数です♪
http://www.cultureomotesando.com/access-map/
参加費:5000円
申し込フォーム:https://www.form-answer.com/applications/PBNRE

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