ヘイトスピーチの心理

ドナルド・トランプ氏といえば、人種差別、女性差別的言動で有名ですね。その攻撃的な態度や発言は、年中ニューズに取り上げられています。またヨーロッパでも排他的、人種差別的な政治家の人気が高まっていて、日本でもここ数年ヘイト・スピーチのような動きがあります。

共通していることは、特定の人種を徹底的に攻撃するということでしょう。そして、それに共感する人たちがいる。

そもそも、人間はなぜこれほどまでに分離感が強く、個人的に攻撃されてもいない特定の人種をそこまで嫌うことができるのでしょうか?

というのも、分離感とは、お分かりの方も多いと思いますが、単に私とあなたは分離しています、という中立的な感覚ではないですね。

ちょっとイメージして頂くと、自分が完全だった状態から分離したと思ったとき、どんな感覚になるでしょうか?

分離感というのは “私は何かが欠けている”、“私はうまくやっていない”という感覚を同時に生み出します。なので、欠如感や空虚感なども生まれ、奇跡のコースではそれを“罪悪感”と言っています。

つまり、自我=分離感=自己憎悪です。

で、これは本当にそうだなぁと思うのです。

以前のブログに書きましたが、一瞥体験をした直後、自分の首を絞めたくなるような自己嫌悪、憎悪が出てきたとことに、私は非常に驚きました。

それはほんとうにモンスターのような大きなエネルギーでしたが、最終的に“私を殺しても良いよ”と許可を与え、その感覚は消えていきました。

で、先日、このドナルド・トランプ氏とその支持者たちに関する面白い記事を見つけました。「ドナルド・トランプの自己憎悪を理解する」というタイトルで、奇跡のコースの観点から書かれたものです。

その中でとくに私の目を引いたのが下記の文章です。

“奇跡のコースの過激的な人間心理への診断は、人間の心理のベースは、殺人的な自己憎悪であるということだ”

あぁ~~、これだ!私が出会ったモンスターのような自己憎悪!

とりあえず、当時の私は調子も良く、癒しもけっこう進んだし、いろいろな抑圧された声を受け入れ、自己愛高くなって、あぁ~生きやすい~♪と思っていました。

それだけに、そのモンスター自己憎悪にはかなり驚き、訳が分からず、しばし考え込んでしまったものです。そこまで自分(自我)の自己憎悪が大きく深いものだとは思っていもいなかったのです。

ですが今では、そもそもデフォルト(初期設定)が自己否定であれば、数々の人生の出来事(前世まで含めてしまうと膨大な数)でそれが増大して、モンスターになるのまったくうなづけます。

親から否定的な言葉を投げられていた、いじめに遭った、自分らしさが許されなかったなどなど、様々な人生の場面で私たちの中の自己否定は、いとも簡単に膨らんでいってしまいます。

どんな状態の中でも、私たちは自己否定をしていなければ苦しみませんが、特に人生で何も悪いことが起きていなくても、自己否定が大きいとものすごく生き辛くなります。

でも、そういった心のしくみを家でも学校でも教えてくれませんので、たいてい私たちは、少しでも楽に幸せになるために、自分の中へ向かうよりも外に解決を求めます。

お金、名声、車、ブランド物の洋服、素敵なマンション、ホリデーなどなど、何かを得ることで、深いところにある不幸感を補おう。

または、恋愛、やりがいのある仕事、人の役に立つことやボランティア活動、または天使とつながるとか、スピリチュアルな覚醒、悟りなど。

ちなみに、これらを求めるのが悪いといっているのではありませんのでお間違えなく。

でも、これらを得られたらまだ良いのですが、人生が自分の思うようにいかなかったら? 会社でいじめにあって左遷された、病気になって失業した、恋愛がまったくできない・・・・などなど。

モンスター的自己憎悪を隠し、抑えてくれるものがなかったら? 自分の中で増大する苦しみを和らげるには、誰かを悪者にして攻撃することですね。

万が一欲しいものが手に入ったとしても、もともと自己憎悪が大きい場合、その幸せは短命です。

でも、誰かを悪者にして攻撃しているときだけ、「自分は酷い人間だ」という向き合えない思いを他者に転嫁できるため、ちょっと楽になった気がするんですね。

ですから、ヘイト・スピーチでの暴力的な発言は、ほんとうはぜんぶ自分に向けられたものです。

トランプ氏が、メキシコとの国境に壁を作って入れないようにすると言うとき、それぐらい自分を受け入れていないということです。

そして、もちろん私たち全員の中にヘイトスピーチもトランプも存在しています。

では、どうしたら良いか?

根本的な解決は、間違ったアイデンティティ(自我の自分が私だ)から目覚め、分離は幻想であって、いまここにそんなものはどこにもないよ~と体験的に気づいていくことでしょう。

もちろん、人類が一斉に陥っている幻想から抜け出すのは、言うほど簡単ではないかもしれません。

でも、とりあえず自分の中にある自己否定を癒していくことから始めてみる。これも大きな大きな助けになるはずです。

自分を受け入れていれば、心は穏やかであって、誰かを攻撃したい気持ちにはとてもならないですよね。

ということで、やっぱり自己愛は本質への扉だなぁ~というシンプルな結論に落着。

PS:自分をいたわるとか褒めるといった表面的なことから始めるのも大切ですが、心の深いところへ行けるだけ行くことが個人的にはお勧めです♪

ヘイトスピーチの心理」への7件のフィードバック

  1. 先日イギリスでポーランド人がイギリス人少年グループに殺害されたとき、これはヘイトクライムだ!といって大騒ぎしたのはポーランド移民でしたね…笑

    • hoshuさん、こんにちは!

      Brexitで実際、ヘイトクライムが増えていますので、気持ちはよく分かります。イギリスもNigel Farageをサポートする人々がいますから。

  2. わー!!すいません、なんだかとても興味深かったです。
    私は友達や知り合いに外国籍の人も多いので(そういう地域出身です。)、ヘイトスピーチをする人達に対して、尋常じゃない怒りを覚えてしまっていました。
    でも、あゆかさんのブログをずっと読んでいたので、もう一方で「この怒りは正義感よりも投影かな?結局、あのひとたちと似たりよったりなのかな。」と思うようになり・・・。そう思うと、だんだん怒りは薄まっていきました。
    私も自覚しているだけでもかなり自己否定が強い方です。さらに本質的にまで自己憎悪してるのか、と驚きました!そんなに憎悪したら、さすがにかわいそうですね(笑)
    自己愛をみんなで高めていけば、差別も減っていくかもしれませんね。

    • ルーピングさん、こんにちは☆

      正義感と投影の両方ということもあるかなと思います。怒りによって自分が苦しく感じていたら、投影かもしれません。

      ほんと、みんなで自己愛を高めていけば、世の中かなり安全になると思います♪

  3. すごく腑に落ちました。
    最近、瞑想中のまあるい幸せなワタシと、殺伐として尖ったボロボロの私の落差にもがいていました。 しかもわざわざ思い出して追体験で、かなり参ってました。
    分離かーーーーー。そうじゃん、分離だ。
    やっと許せる。
    なんでわからなかったんだろう?
    あゆかさん、ありがとうございます。
    ニュースを読んでて最近思い切ったことをする人(火に飛び込む虫のような行動だなあって)が増えてるなあ。とは思っていました。
    私たちは毎日毎日トライ&エラーばかり繰り返して、繰り返して。
    左脳の視点から見ると冷めて呆れますが、その中に飛び込んでしまった時、ほっこりとした可愛らしさを感じます。

    • ゆみさん、こんにちは☆

      ある意味、殺伐とした自分がいても、その自分も受け入れてあげれば、それでいいですよね。100%ポジティブな自分しかいない、という状態はたぶんないだろうと思います。

      ほっこりとした可愛らしさを感じているゆみさんにほっこりしました。(*^▽^*)

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