怒りの解放~セラピーの観点から~

さぁて、いつもブログの人気上位記事にランクインをし、検索キーワードにも毎日エントリーしているタイトルはなんだと思いますか? それは、じゃん!「怒りの解放」です。

怒っている日本人が多いのか、私のブログを読む人が、たまたま怒りの感情に悩まされている人が多いのかは不明です。ということで、感情の続きということもあり、「怒り」について。

とはいえ前回と同様、怒りに限らず、感情の解放は、そもそもの原因を解放することが大切です。体が痛い場合、痛みだけとるのは難しいですよね。傷が癒えないと。感情も同じなんです。

ということで、まず解放の前に怒りの原因として、

1.心の傷に触られて出る怒り
2.トラウマ(一回性、または複雑性両方)に触れて出る怒り
3.セルフイメージを傷つけられて出てくる怒り
4.自分の守っているもの、人、自己の信条などを否定されてでる怒り
5.自分の価値を下げられたり、劣勢にされたり、損させられて出てくる怒り
6.自分の守っているもの、人に危害を与えられて出てくる怒り

などなど。

と、リストアップしておいて何ですが、きれいに分類分けできるほど人間は単純ではありませんので、あまりこれにこだわらないでくださいね。ただ、カウンセラー&セラピスト的には、

1,2、3は潜在意識のレベルで深く複雑だな、カウンセリングとセラピーがたくさん必要。
4,5あたりは、原因が明らかだから、わりと顕在意識レベルでセラピー中心。でも、深いものもあるかもしれないから、カウンセリングも一応する。
6はトラウマと同じやり方だけど、なるべくカウンセリングなしでセラピー中心。

みたいな感じに大雑把に捉えています。

で、すべて丁寧に深く話せる内容ですが、ブログなので簡単に書かせてください。

ということで、1、2、3を複合した例として、例えば、育った中で言葉や肉体的な暴力にさらされていたため、“私はいても意味がない、取るに足らない人間だ”というセルフイメージができてしまったとします。

すると人によっては、いつも他人が自分のことを軽くあしらっていように感じてしまい、怒りがたまっていきます。が、他人に対して恐れも感じるので怒りを現せません。でも、子供が自分のいいつけを無視したりすると、たまっている怒りがそこでボン!と爆発してしまうなど。

問題は、多くの人が自分の隠れたセルフイメージにも、いつの間にか怒りをためていることにも気づいていないことです。で、怒りが爆発したときに、“なんで私は怒りがコントロールできないのだろう”と自分を責めたりします。

でも、暴力を受けたときの、無力感、恐れ、悲しみ、自己嫌悪感、絶望など様々な感情や感覚、やそこにある思い、ビリーフを一つ一つほぐし、癒していくことで、こういった怒りから解放されていきます。

これをEFTでは、“玉ねぎの皮を剥くように”と言っています。また、トラウマには、マトリックス・リインプリンティングがほんと~~に効果を発揮してくれます。

で、話を戻して、自分の守っているものを否定された場合。例えば、“これに関しては私はよく分かっている”、“私は優しい人だ”、“約束は守るべきだ”、“悟りとは~~である”、などといった自己価値や自己の信条などが否定されることは、自我にとって潜在的に脅威となります。

なぜなら自我にとっては、「守っているもの=自分を支えているもの」なんですね。なので、それが攻撃されることは、深いレベルで恐れであり、恐れは必ず怒りに転換します。

ですから、直接否定されたわけでもなく、単に自分と違う考えを誰かが話しているだけでも腹が立ったりします。特にその人が、目立つ立場の人だったりすると無視できず、その人が自分の中では悪者になってしまったり。

この“自分は正しい、あの人は間違っている、分かっていない”のサイクルに深く陥いると、それなりに苦しいです。この場合も、怒りを解放するというより、「私は正しい」をゆるめないと怒りはなくなりませんね。

ただ、民衆が独裁政権に立ち上がるといったような怒りは、基本的には自己愛から出ているポジティブな怒りだと私は思うのです。これについては、またの機会に。

次に、自分の価値を下げられるとは、人から一方的に “あなたは、~~~な(ネガティブな言葉)人だ”決め付けられたり、または、“結婚生活ってほんと大変だけど、独身のあなたよりましだわ”みたいに、勝手に劣勢の立場におかれたときなど。

これは、普通に誰もが腹が立つことでしょう。自分を下にされたり、小さくされるのは、自我にとって非常に嫌なことです。しかし、エックハルト・トールの本に「自我をそのまま小さくしておく」と書いてあり、私は目からウロコが落ちまくりました。

苦しみや怒りを生んでいるのは、抵抗なんだとういことがはっきり分かったからです。で、さっそくやってみました。体が裂けそうなぐらい怒り、悲しみなど抵抗の感情が出てきましたが、感じ切っているうちに、ん?私って大きいの?小さいの?分からない・・・というニュートラルなところに落ちて行きました。

このようにセラピーを使わずに、感情を感じきるというのもとても良い方法です。ですが、これも原因のレベルでやらないと、同じ感情がまた何度も出てきます。

また、感情のワークに慣れていないと、ストーリーを横に置けなかったり、感じきれなかったり、そもそも感情を感じることが分からないという人もとても多いです。そんな場合は、やっぱりセラピーがお勧めです。

最後に、例えば誰かのミスによって愛する人を失った、または事件や事故の被害者になってしまい、自分の人生が狂ってしまったというような場合、ミスした人、犯人への怒りや憎しみは、当然誰でも抱くと思います。

このような明らかにトラウマ的な出来事で原因が明らかな場合は、もう一度事件の様子を話してもらったりすると、再トラウマになりかねません。なので、私はお話はほとんどなしに最初からセラピーを使います。

最終的に、相手も自分も許したときに真に怒りや苦しみから解放されます。でも、それは決して無理強いしません。その人の中で段階を追って、じっくり進むものだと思うのです。

ということで、長々と説明してきましたが、怒りだけを解放する、というのは意外に難しいということが、少し分かって頂けたかなと思います。

でも、癒しも人生の一部で、生命の営みの一部です。なので、“癒したら自分の人生が始まる”とか、“癒されていない自分はダメ”なのではなく、癒していくことで、自分や他者、生きることへの理解が体験的に深まっていく、とても愛おしい営みだなぁと私はいつも思うのです。

怒りの解放ではありませんが、EFTの実践風景はこちらです。→☆

※「魂のケア」→心のしくみ、セラピーのブログ。
※「気づきのダンス」→非二元(ノンデュアリティー)のブログ。

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