嫉妬~思考の催眠シリーズ~

シリーズと書いてしまった! シリーズにならなかったらごめんなさい。

で、とりあえずシリーズだとして、今回は「嫉妬」について。

たぶん、程度の差はいろいろでしょうが、誰でも嫉妬心を抱いた(または、抱いている)ことの一度や二度はあるでしょう。私もまるまる自分好みの家に住んでいる人に一瞬焦げそうになる(笑)ほど嫉妬します。まぁ、あっという間に去っては行きますが。

で、自分に正直になってみて、ちょっと振り返ってみると、自分はどんなときどんな人に嫉妬しているでしょうか?

じっくり眺めてみると、本来自分もそれが持てるはずだと思っているものを持っている人や人たちに嫉妬しているはずです。

逆に言えば、はなっから自分は持てないと思っているものを持っている人(オリンピックの金メダルとか)、自分がまったく興味がないものを持っている人たちには嫉妬を抱いていないはずです。

なので、例えば、同じフィールドで自分と実力が近い人が、自分より活躍したりすると嫉妬するかもしれませんね。

一般的に多いのが、みんなが持っていて当たり前だと思っているもの、例えば、健康、彼氏、彼女、それなりの経済的余裕、親友、子供、生きがいなどといったものが自分にないと、それがあって幸せそうな人を見ると嫉妬心が沸いてくるケースでしょう。

かつて20代後半から30代前半にかけて、安月給でくたくたになるまで働いていた私は、お金に余裕がある人が羨ましく、とっても嫉妬していました。

当時の私の嫉妬の言い分を聞いたとしたら、

「なぜ私じゃないのだ、私だって経済的に余裕が欲しい」(強い羨望)
「なんか社会の日陰側にいるみたいな気がする」(悲しみ、怒り)
「私の人生は幸せじゃない」(悲しみ、あせり)
「欠けた人生だ」(欠如感、憂鬱感)
「努力が報われていない」(怒り)
「社会は冷たい」(怒り)
「私の夢が叶わない」(空虚感)

と、こんな感じでしょう。

つまり、「嫉妬」と一言で言っても、そこには様々な思いと感情が絡んでいることが多いんです。人によって嫉妬の中身は様々ですので、万が一今、嫉妬で苦しんでいる方は、自分なりに思いと感情を見つめてくださいね。

さて、これらの感情や思いをどうしたら良いかなど、さっぱり知らなかった私は、当然エゴの戦略にひっかかり、思いっきり「余裕がありそうな人」と「とにかく社会一般」に投影していました。

つまり、余裕がありそうな人たちを悪く見てしまうのです。“あの人たちに私の気持ちなど分からない。”、“苦しみを知らない人たち、ふん!”などなど。そして社会も、なんだかとても大きく冷たい場所のように見え、人生も何の保障もない難しいもののように感じられていました。

隅から隅までぜ~~んぶ投影。もうエゴのふか~い催眠にはまり、苦しい、苦しい。

さて、もう少し嫉妬の言い分を深く見て行きましょう。いろいろ言っていますけど、何が一番痛い思いなのか?

このとき体に集中するとよく分かるんです。

で、当時の自分になったつもりでやってみると、体の中心が空洞になっているような感覚。

“私の人生はお金がないせいで欠けている”

お金に余裕ができれば、日陰から日向の人生になれるし、夢も達成することができるし、努力が報われたって思えるし、社会に受けられている気持ちになるだろう・・・・。

深いレベルで「それさえあれば、私の苦しみはすべて解決する」と思っているんですね。問題がすべて丸く収まっていくように思っているんです。

で、それが、自分の手元にないと思っているとき、持っているように見える人たちに嫉妬が沸いてくるんです。あの人、あの人たちは充実した人、私は欠けている人みたいな。そんなふうにはっきり意識している人は少ないですが。嫉妬がわいてきたとたん、蓋をしてしまうことのほうが多いものです。

とりあえず、これが思考の催眠なんですね。

こうやって外部から何かを得ることで、自分が丸くなる、満たされると催眠にかけられるんです。それが、経済的余裕だったり、ソウルメイトだったり、無条件に愛せる自分の子供だったり、好きな仕事だったり、悟りだったり・・。

私の場合、子供のころ家が貧乏だった(家も何もかもすべて失った)ことでいろいろとトラウマがあったため、「お金」にこだわって苦しんでいました。なので、癒しにはそれなりに時間がかかりました。そういう意味で、必ずしも気がついただけで、スポッ!と催眠から抜け出せるというわけでもありません。

ただ、対処療法になりますが、下記のエクササイズをやってみるとそれなりに落ち着いてくるかなと思います。私は癒しのジャーニーの途中でこんなミニエクササイズもよくやっていました。↓

① 静かに目をつぶって「私は欠けている」と思って、悲しくて、焦っていて、嫉妬している自分をイメージしてみます。※ここでのポイントは、それらの感情ときちんと向き合ってあげること。

② 感情とひたすら向き合いながら、その自分に心から(←これが鍵)、ありがとう、愛しているよ、と言ってあげる。これだけです。でも、けっこう落ち着きます。

あの人は持っていて、私は持っていない、あの人はイキイキしていて、私はしていない、など外から見た状態にこだわると、思考の催眠から抜けにくくなるでしょう。“だって、事実は事実だ!”と思考が頑張るからです。(事実かどうかまったく分からないのに)

そうやって思考は私たちの意識を外に向けようとしますが、大切なのは、自分の内側の世界に意識を向けることですね。そこに真に楽になれる鍵、入り口があります♪

PS: この感情について書いてほしいなどリクエストがありましたらご自由にどうぞ!

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キャンセル待ち閉め切りました。

嫉妬~思考の催眠シリーズ~」への12件のフィードバック

  1. あゆかさん

    こんにちは。
    これでもかと催眠にかかりまくっている自分です。
    あれも持っていない、これも持っていない、寂しい、寂しい、人には言えないけどみじめだ、という思いがふとするとわいてきます。
    自分から少し離れる心持ちで、「持ってないとまーた思っている」「寂しいのか、そうかそうか」といなしたり流したりしてみることもあります。
    どっちも思考のお芝居なのだよなと思いつつ…。

    ただ、そういう自分を愛してます、と心からは思えず、言えません。大丈夫、とも言えません。大丈夫じゃない大丈夫じゃない愛してないのに愛してるなんて言えない、と叫びたい喚きたい自分(と思っているもの?)がいて、かなり踏ん張っているようです。
    愛している、と心から言うのはかなり難易度が高いなあ、というのが今の思いです。
    でも書いてくださった文章を読むことで、これらに対処する道はあるのだなと少しほっとする思いもあります。
    ありがとうございます。

    • コメントをありがとうございます!

      私もイメージした自分に近寄りたくないとすら感じたこともあるので、お気持ちは分かると思います。一つは、大丈夫なんかじゃない!とか、愛せるわけ無いじゃないか!とか叫びきってしまうというのもありかもしれません。

      でも、よく存じ上げない方にアドバイスをするのはこのへんにしておきますね。そして、必ずどうにかなります。個人的にはセラピーがお薦めですが、それぞれの人に合った方法が必ずあると思いますよ♪ 今後もぜひブログをお読みくださいね。

      • あゆかさん
        どうもありがとうございます。
        思考ってほんと、気合の入った要らん頑張りを見せるものですねー。
        叫びきれるか試しつつ、私の中にある、あゆかさんのおっしゃる「入り口」が見えるようになるのを期待してみたいと思います!

  2. あゆかさんのブログを知ってから、セラピーやあゆかさんの講座など色々取り組んできた結果、本当に生きる事が楽になりました。
    講座で「投影」という事を学べたことも、私の人生ではかなり大きい事です。
    本当に感謝しています。

    質問なのですが
    自分自身は楽になったのですが、もちろん周りの人は変わりません。
    往々に「投影」される側になり、一部の人からの嫌み、嫉妬、、それが苦痛です。
    例えば、私の事が「苦労を知らない人」に見えるようで(最近は楽しく過ごせていますが、過去は色々ありました。もちろん今も色々あるのですが、個人セッションなどで対応しています)「苦労してないからわからない」「はやく苦労しなさい」と言われ気分が悪くなります。

    境界線を引くという対応がいまいちうまくいかず、
    「投影されているだけ」とわかっていても反応してしまいます。
    「勝手に投影してこないで、あなたの問題でしょう」と怒りさえ湧いてきます・・・

    どういう風にしていけばいいでしょうか、教えてください
    宜しくお願いします

  3. あゆかさん

    こんにちは。
    いつも心に響く記事をありがとうございます。

    嫉妬を受けた時際の対処法をお聞きしたいと思いました。
    嫉妬というよりも、過干渉という感じでしょうか。
    過去の記事を読んで感情解放など試みたのですが、
    うまくきませんでした。
    相手側の想像でこちらの育ちや状況を判断され、
    あれこれ過剰に干渉されたり、何を話しても悉く
    想像で嫌味を言われるのが辛いです。
    事実と違うなぁとその主旨を主張しても悉く、「でも・・・」と、否定されます。
    もう少し聞き流せたらな~、ほんとは素のままで話せたらな~
    と思うのですが、防御本能がどうしても出てきます。
    経験から、「干渉・嫉妬=相手からの攻撃」と捕らえて、無意識に身構え、
    どうしても緊張がとれません。
    あゆかさんの過去の記事を参考にして、
    傷を癒そうと色々向き合う時間を設けたり、
    相手のことも包み込めるように・・・と思ったのですが、
    自分だけの癒しでは、嫉妬・過干渉と攻撃的な
    言動にたえられない自分もいます。
    なかなか深いレベルで安心感が得られない今日この頃です。

    自分の中の不安がベースになっているから
    過干渉や嫉妬にも身構えてしまうのでしょうか。。
    ゆっくりハートを癒していきたいです~

    よろしくお願いいたします。

  4. こんにちは。
    今の私にぴったりの記事をありがとうございました。
    リクエストを受け付けてくださるとのことで、初めてコメントします。

    最近、親しくなりすぎた友人に対して恨みの感情を持っていることに気づきました。
    ストレスの多い仕事をしている彼女は、それこそ何かを投影しているのか、私を嫉妬し、束縛し、傷つけるようになりました。
    会っても以前の楽しさはもうなく、ここしばらくはおそらくお互いに距離を置いています。
    もしかしたら、先にコメントなさっているたんぽぽさんの状況に似ているのかもしれません。

    ひとりでいる時は、彼女に言われた言葉を思い返し、抵抗し、また傷つく・・・
    その繰り返しの日々を延々と続けてしまい、苦しいです。

    ある時ふと「あ、私は彼女を恨んでいるんだな」と気がつき、
    もやもやの正体が恨みだと分かって少しは楽になりました。
    恨みという感情は、ものすごく怖い印象がありますが、
    自分の中にそれがあると気づいたとたん、そんなに恐ろしいものでもないか、とも感じています。

    でも、やっぱりまだ晴れ晴れとしたわけではありません。
    恨みの感情について、楽になれる方法などいろいろと教えていただきたいです。
    よろしくお願いいたします。

  5. むらさきさん、たんぽぽさん、ミントさん、ご質問をありがとうございます♪

    皆さん、他者から投影された場合にどう対処すれば良いか?という点で共通しているかなと思います。次回にまとめてお返事させて頂きますね。

  6. 友人が自傷行為を繰り返しています。いくつものクリニックへ行き、その度に傷が増えています。27歳の女性で、私の息子にとって、頼もしいお姉さんです。嫉妬の言い分、全部当てはまります。エクササイズについて、ちゃんとアドバイスできるか、立ち尽くしています。

    • こんにちは!コメントをありがとうございます。記事に書きましたエクササイズは、対処療法程度のもので、自傷行為を繰り返しているということで、ご友人のケースには焼け石に水にもならないかもしれません。

      どんなタイプのクリニックへ行かれていたのか分かりませんが、個人的には感情をきちんと探り、解放するセラピーやワークができる経験あるセラピストさんが良いかと思います。というのも、何重にも抑圧された出場所のない感情を抱えている可能性が高いか思うからです。(もちろん、それだけではなく、欠如感や自己否定の度合い、性質的な傾向などなど、ここではとても書ききれませんが、いろいろと丁寧に見ていく必要があります。)

      また、行きつ戻りつ時間がかかる可能性も高いですので、相性の合う信頼できるセラピストさんが見つかると良いですね。時間はかかると思いますが、今は楽になって、イキイキと過ごしていらっしゃる方を何人も知っておりますので、もちろん希望は大いにあります☆

      • お返事をくださって、とても嬉しいです。ありがとうございます。久しぶりに、人心地がつきました。
        どのお言葉も まったく その通りだなぁと思っています。
        医療よりも、心をほどいてくれるセラピーが必要です。私に見つけられるでしょうか。行動してみます。

  7. こんにちは、5年前から毎週ブログ拝見しています。いつも気づきを沢山与えて貰い感謝でいっぱいです。
    今回リクエストを受け付けて下さるということで、もしよろしければ「恨み」の感情について取り上げて頂けないでしょうか。
    私は長年恨み(怒り?)の感情に苦しんできました。対象は昔の恋人だったり同僚や先輩・上司だったり、両親や家族だったり…。沢山の人を恨み続けています。
    恨んでいる感情と向き合い、どんなことをどんな風に感じて恨んでいるのか書き出してみたり、恨みを抱くメリットを考えてみたり、本当はどうしたかったのか感じてみたり。「つらかったねー」と自分に声を掛けたり、「そんなことされたら恨むのは仕方ないよ」と肯定したりし続けてきたのですが、なかなか恨みの感情は解放されません。
    この根強い感情を解放させるための知恵を教えて貰えたらとても嬉しいです。宜しくお願いします。

  8. ピンバック: 思考の催眠シリーズ②(嫉妬される) | Care of the Soul “魂のケア”

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