思考は自我の代弁者、ハートは真の自分の代弁者

写真:山村琴美

写真:山村琴美

インテグレイテッド心理学基礎講座が終わり、ハートサークルのメンタルケアプロジェクト(いわき市)も終わり、少しほっとしています。お天気もだいぶ春らしくなりました♪

突然ですが、お知らせです!5月17日(土)13:30~16:30、名古屋(ウィルあいち)で特別セミナーを行います。(参加費6000円)ご興味ある方は、jun@well-ness.net(三田)までご連絡ください♪

さて、今回は基礎講座では思いのほか、「思考が現実を作る」と「思考で現実を解釈している」の違いについてのご質問をいくつか頂きました。

ということで、この違いについてもう一度まとめてみようと思います。

① 思いにマッチした行動をとる→結果を得る(現実)

「私は能力がない」→「安いお給料の仕事に応募する」→「月収が少ない」

「私はできる」→「専門職や高給の仕事に応募する」→「お金が入る」

能力が低いと思っていて、海外を飛び回る高給取りの仕事に応募することはないですね。基本的に思いにマッチした行動をとり、その行動の結果が自分の現実となります。

または、

② 思いを否定した行動をとる→結果を得る(現実)

「私はできない」→「できない私」はまずいので否定する→「できる私になるために頑張る」→「仕事が上手になる」→「給料の良い仕事に就く」

ただ、「私はできない」という思いが本当になくなれば良いのですが、ほとんどの場合無意識下に追いやられるだけです。ですので、仕事はできているけど、でもなんだかいつもアップアップで疲れる(できない自分がばれないか不安)という状態に陥る可能性が大です。

③ 意識下に追いやった思いを周囲に投影する→それが現実だと思って生きる

仕事ができているのに、周囲から「できない」と思われているように感じられたり、同僚にミスを指摘されると“あなたはできない”と言われているように思え、感情的に反応してしまうなど。

本人にとっては、そのミスを指摘してくる同僚は嫌な人間に見え、またとにかくいつも頑張って生きるという現実を生きることになりますね。

ものすごく簡単にまとめましたが、これがインテグレイテッド心理学で述べている、思いが現実を作るという意味であり、また抑圧→投影のしくみです。

思いがあって、それに合った行動か否定した行動をし、結果が出る。思いがあって、それに合った解釈を出来事に投影し、そしてそれが自分の生きる現実となる。

ところが頂いたご質問によると、“たとえば「あるセミナーへ行きたくないと思っていたら、電車が人身事故を起こし、行けなくなった」というのも、自分の「行きたくない」という思いが引き起こした”という説がある、ということでした。

これは、正直飛躍しすぎです。

その自殺した人にも自分の思いがあって、その思いに沿った行動をしたわけで、セミナーへ行きたくないという他者の思いで誰かが死んでしまうというのは、あまりに突拍子もなく思えます。また、行きたくないなと思いつつ、行けちゃうこともたくさんあるはずです。

一人の人間の一つの思考が、その思考した本人の何の行動、関与もなしに、大勢の他者や自然現象まで巻き込むことは非常に考えにくいです。

一見話がずれますが、思考が一つ決してできないことがあります。それは、全体を見るということです。なので考えれば、考えるほど視野が狭くなり、行き詰ったり、苦しくなったりするんですね。

反対に思考が得意なことは、全体を区切ったり、レッテルを貼ったり、カテゴリーに入れたり、ものごとを細分化することです。そうやって自分にとって分かりやすくするわけです。

一人の人間の思考とは、望遠カメラであるところだけフォーカスするようなものです。景色の一部から自分が気になる部分、目についた部分だけフォーカスし、ほかの要素は忘れてしまうのですね。

電車が遅れるにしろ、人身事故があるにしろ、雨が降る、子供が熱を出す・・・などなど、すべての出来事は、さまざまな要素や関わる人たちのいろいろな思いが絡み合い、ある意味コレボレーションでものごとは起きているのですね。

しかし、「電車が遅れた」という点にだけフォーカスし、自分の事情中心に解釈すると、「セミナーへ行きたくない」→「電車が遅れた」があたかもつながって見えてしまうのでしょう。または、思いが実現するのですよと言われると、つじつまが合ってしまうというか。

ですが、ここからは今回一番言いたいことを書いてしまいます!

もし、あなたが幸せになりたいのなら、思考を操作して、自分に都合の良い現実を作ろう(作れないし)と頑張るのではなく、条件なしの幸せを知っているハートへ帰りませんか?

もし、今の状況が苦しいのなら、どうすべきか?と状況を変えることばかり考えるのではなく、ハートを塞いでいる苦しい思いや感情を癒しませんか?

思考は、自我の代弁者で、ハートは、本当の自分の代弁者です。

自我は、もっとお金が入ったら安心できるといいます。ハートは、真の自分である生命とつながっていれば、安心だねといいます。

自我は、嫌な上司がやめたら人間関係のストレスはなくなるといいます。ハートは、自分らしくあれば、ストレスはないよねといいます。

自我は、世の中のしくみを理解して、それを実践すれば幸せになるよといいます。ハートは、たった今を深く感じれば、幸せがここにあるよといいます。

どんなに自分好みに状況を変えても、あなたが求めている幸せと心の平和は決して見つからないでしょう。なぜなら、思考も状況も常に移り変わり、はかないものだからです。

また、どんなに物事を理解しても、あなたが求めている真実は決して見えてこないでしょう。なぜなら、真実は思考以前であり、また思考を超えたものだからです。

でも、もしあなたがシンプルにハートに戻ったとき、そこにはあなたがずっと求めていた幸せと真実へのドアが見つかるのですね♪

 

 

思考は自我の代弁者、ハートは真の自分の代弁者」への4件のフィードバック

  1. あゆかさん、講座とプロジェクトの無事の終了、お慶び申し上げます。
    さて、今回の記事を拝読して、真実のドア、私も見つけたい、と思いました。どうしたら見つかるのでしょうか。ハートとともに在れば、ですよね、きっと。
    ありのーままでー♪ 映画の挿入歌がヒットしたそうですが、聞いているうちに嗚咽しそうになりました。そのことで、私の「自分らしさ」が「閉じこめられている」ことを自覚しました。
    私の魂は、出たがっているー。でも、どこから?苦しくて、中から出たいとノックしています。助け出して解放してあげたいのですが、どうしたらよいものでしょうか。
    映画の登場人物である女王は自分の意志で操作できない「魔法」が生き方の制限となっていたようですが、私は、なぜ、なにを、閉じ込めているのでしょう・・・。自分のことですが、なかなか真実を見ることは難しいです。ありのままでいるようで、それはただ日常に追われているだけでしかなく。どうしていいかわからないので、まずは、自分が毎日「楽しい気持ち」ですごせるように工夫してみています。自分が「自分」を見る目がすでに色眼鏡で、自分の一部を閉じ込めているのかもしれませんね。シンプルなハートって、どんな感じがするのでしょう♡♡♡。

  2. いつも分かりやすく説明していただいて有難うございます。
    今まで???だった事が、あゆかさんのブログのお陰で少しずつ腑に落ちてきて楽しいです^ ^

    今回の「思考が現実を作る」と「思考で現実を解釈している」の違いについても大変参考になりました。

    ひとつ分からない事があるのですが、「全ての出来事は様々な要素や関わる人達の思いが絡み合って起きているので、一人の人間の一つの思考が、その思考した本人の行動、関与もなしに大勢の他者や自然現象まで巻き込むことは考えにくい」との事ですが、ひとつの説では、この世界はパラレルワールドで自分が体験している世界には実は自分しかいなくて、自分の世界に登場している人達は、全て自分の世界バージョンのその人であって、別の人の世界にいる自分も同様にその人の世界バージョンの自分で、それぞれの周波数に合った現実を体験している、と聞きます。
    あらゆる周波数の世界が無数にあり、今の自分に合った世界を体験している、なので周波数が変われば体験する世界は変わってくる、体験したい現実を自由に選べる、など。

    だとすると思考しただけでも何かしらのバイブレーションを発していて、その思考を打ち消す潜在的な意識などない場合は自分の世界の登場人物に影響があったりするのかとも思えるのですが、そもそもこの「自分の世界バージョンの宇宙が無数に存在する」という説はどう思われますか?

    しかしこれも、あくまで二元性の世界での話で、非二元の視点でいう「ここには自分(大きな気付きの意識)しかいなかった、自我は存在していなかった」という視点に立つとまた違って来ると思いますが、パラレルワールドでの全て自分だったというのと、非二元での全て自分という話が混乱してしまいます。
    ぜひあゆかさんの考えを聞かせてほしいです。
    長文失礼しました、よろしくお願いします。

    • コメントをありがとうございます!

      ブログで書いていますことは、理論や説ではなく、みんなが自分を振り返れば、“あぁ、やっている、やっている”とわかる、しいて言えば心理学です。世界のしくみなどを説いているものではまったくありません。

      同様に、非二元も自分の体験を深く見つめていけば、見えてくること、という意味で思想でも理論でもないですね。

      さて、非二元では、主体と客体がないという意味で、二つではないと言っているのです。つまり、気づきの意識は、主体ではありません。ですから気づきの意識は思考しません。気づきの意識の中に思考が浮かんでくるのです。思考は、気づきの意識の中にあらわれる現象の一つにすぎません。

      思考する誰かは存在しないのです。すべては自分だけだったと書いたつもりはまったくないのですが、“すべては「意識」だけだった”のほうがより真実に近いです。自分といってしまうと、自分というまるで考える主体があるように聞こえるかもしれませんね。そして、これも説ではなく、自分を見つめれば見えてくるシンプルな真実です。

      一方パラレルワールド云々というその説は、自分を見つめても違う次元のことまでは見えてこないでしょう。なので、信じるか信じないかという話になるような気がします。また、「自分の世界に登場している人達は、全て自分の世界バージョンのその人」の、自分とは誰のことを指しているのでしょうか?

      そのへんがわかれば、もう少し違いをご説明できるかもしれません。

      とりあえず、こういった誰かの思考で現象が変わる…的な考えは、思考至高主義に陥り、エゴが肥大化する可能性があるかと思います。

      今回の記事にも書きましたように、真実は思考以前のものです。考えてわかるものでは決してありません。それよりも、ハートに意識を持っていきませんか?

  3. あゆかさん
    返信有難うございます!
    パラレルの話は、確かに主体がない真我のレベルでみたら、主体がないのだから「人の数だけのパラレルワールド」なんてものはあるわけないですよね、確かに!

    ちなみに
    >「自分の世界に登場している人達は、全て自分の世界バージョンのその人」の、自分とは誰のことを指しているのでしょうか?

    それぞれの自我を指しています。

    思考に囚われずにハートに…と何度もおっしゃってくれているのに、思考レベルでの質問で恐れ入りますが質問させてくださいm(_ _)m

    真理は、
    ・思考してる主体はいない。
    ・自我はない(?
    ・自我(思考)も真我の一部であり、現れては消える現象。

    など聞きました。
    違ってたらすみません。

    まず、「思考以前の気付きの意識」からすると自我もなく、それ故パラレルワールドもない、思考の現実化もないのだと思うのですが、今、これを書いている私は自我です。
    真実がどうであれ、自我を認識しているこのレベルでは、どちらもあり得るということはないでしょうか?
    現象レベルというのは、どうにでも夢見れるという意味で。

    意識の第二段階と第三段階を混ぜて考えてるから混乱するのでしょうか。
    自我がある世界では次元があり時間もあります。感じます。
    真我では時間も空間もありませんよね。
    だから真我からみると思考の現実化はない、でも自我の世界では?

    そして、分からないのが
    「思考は勝手に湧いてくるもの、無意識のうちに現れては消えるものであり誰のものでもない」
    というような事を聞くのですが、確かに無意識に湧いてきますが、これは潜在意識にある思いから湧いてくるものだと思っていました。
    そうすると、自我レベルの話ですが、よくその潜在意識の思い込みをはずそうとします。
    この時、潜在意識の思い込みなどからその人の思考パターンは生まれるとすると、「思考は湧いては消えるもので、誰のものでもない」という事がわからないんです。
    そもそもはひとつの気付きの意識があるだけで、そのレベルでは特定の人の思考ではないと分かります。
    しかし悟り体験をしても、普段の生活である自我レベルでは、勝手に湧いてくる思考も、その人にすりこまれた潜在意識からのものであったりして、他人の思考パターンとは異なり、他人の思考がある瞬間には自分の思考として現れてくることは少ないと思います。
    このように、自我レベルでは分離していますよね。
    結局何が言いたいのかと言いますと、真我での真実は絶対ですが、自我をしっかりと感じて生きているレベルでは、それぞれの自我の思い込み・ルールで現象を創造していってる、という事ではないのでしょうか?

    また長々とマインドベースの質問ですみません💦
    文章力がなくてお聞きしたい事が伝わるか心配ですが、読んで頂いて有難うございました。

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