自我が生み出す蜃気楼

写真:山村琴美

写真:山村琴美

もう三月になりましたね!二、三日前からロンドン周辺もなんとなく暖かい香りがし始めてきました。庭でロビンが歌いまくっています♪

今回もコメントにお返事をさせて頂きます。

悟りとは、癒しに癒した後の最終ステージなので、まだまだ自分を癒しきれていない私には関係のない話という自分のイメージに気付きました。頭ではそうでないとわかっていたはずなのに思考は本当に不思議です。

よく気づかれましたね! 頭で分かってしまっていると、実は本当は自分がそう思っていないということになかなか気づかないものです。

そして、私も悟りに対してそんなイメージを抱いていました。あと何百回も生まれ変わったあとの話だなと・・・・。しかし、そういうことが何も関係ないと分かったとき、つまり、カルマをすべて解消するとか、癒し切るとか、修行をするとか、超意識に入るとか、思考を止めるとか、呼吸法をマスターするとか、なるべく過去と未来は考えないように自分を鍛えるとか、などなど、ぜんぶ悟りに関して作られた神話、または勘違いだったのだと知ったときは、力がどっと抜けました。

私たちが何をしていようと、真の私(awareness)は、否定しようがなく常に目の前にあり、一切の言葉なく徹底的に静かに、でもすべてとして現れ出ているんですね。前回の記事にあるように、たんに見過ごしていただけだったんです。

で、もう少し、同じ方のコメントを続けさせて頂きます。

話は変わりますが、私は幼少の頃から変わっていると言われ続けて来ました。自分も傷ついたし、私の空気を読まない言動に周りの友人も傷つけて来たと思います。大人になってからは、普通の反応を心がけているつもりですが、周りと馴染むという事には私には膨大なエネルギーが必要で、疲れてしまいます。そういう自分を親からのDVにあっていた後遺症かと、コツコツ自分を、過去を見つめて来ましたが、ここにきて大人の発達障害なのではと思うようになりました。テレビで見た発達障害の方の言動が自分にそっくりでしたので。<省略>そこで質問なのですが、発達障害など元々に障害がある場合でも、セラピー、カウンセリングは有効なのでしょうか。今までコツコツ癒してきた事は、無駄だったのかと心配しています。また、空気が読めないなどをセラピーなどで軽減していくことは可能なのでしょうか?

たとえばアスペルガー症候群なども、発達障害の一つに入ると思いますが、私は障害というよりは、一つのコンディションだと思っています。同じコンディションを持っている人は確かに似た言動をしますが、それでも一人一人はとてもユニークです。育った環境も大いに影響しますので、自分が生き辛いのは、ぜんぶ発達障害のせいだと結論づけないようが良いかなと思います。また、育った過程で受けた心の傷を癒すことは、誰にとってもプラスですね♪

理想的には、社会がそういったコンディションを持つ人たちがいることを理解し、もっと大人になって、“違う”ことを当たり前として受け入れられるようになると良いなぁと思います。

それを踏まえた上で、基本的に癒しの目的は、苦しめている感情や思いを解放することで、その人を変えることではないんですね。ロンドンのカウンセリング養成講座でも、インテグレイテッド心理学でも、目的にしていることは「その人がありのまま」に戻ること、そしてその状態で快適に生きられるようになることです。いかにいらないエネルギーをなくしていくか・・・なんです。

なので、“空気が読めないので、困っています。傷ついたり、傷つけてしまうんです”というご相談があった場合、“では、空気が読めるようにしましょう”とは決してやらないんです。

本来は、「変わっている私」「空気が読めない私」のままで良いんです。周囲がネガティブなニュアンスで指摘してきたため、良くないことだと思い込んでしまっているんですね。

真の癒しとは、そういった思い込みをはずして、いかにありのままの自分でどう周囲と関わっていくかという知恵と理解を身につけていくことだと私は思っています。そのためには、例えば抑圧→投影のしくみや境界線の引き方を学んだり、「空気が読めない」と言われて傷ついた心や相手を傷つけた(かもしれない)罪悪感などを癒したり、自己愛を増やしていくと良いでしょう。(他にも自分に合う方法はいろいろあると思います。)

真の私の立ち居地が増えてきて気がついてきたことは、以前は人を形として捉えていたなぁということです。つまり、その人の容姿とか服装、立ち振る舞い、言動といった「かたち」に100%意識がいっていたというか、そういう風にしか人が見えていませんでした。

前回の記事に書いた例でいくと、惑星の形や動きしか目に入らず、惑星に当たっている光がまったく見えていなかったのです。で、ここからあの太陽の例え話は、あまり通用しなくなるのですが、当たっている光をじっと見ると、光があたっているから惑星が見えるのではなく、実は惑星も同じ光でできているのだということが分かってきます。

私の目にはすべての人が光輝いて見えるとか、そういったことでは全くありません。相変わらず面倒臭い人は面倒臭いですし、他者の言動に腹も立ちますし、すべての人のことが大好きなわけでもまったくありません。

しかし、深いところですべて真の私しかいないと分かっていると、ものすごくリラックスでき、「~~な自分」になる、またはそんな自分を維持する、または違う自分になる必要性がほとんど感じられなくなりました。他の人の批判も、不快なものは不快ですが、それが自分に何か影響を与えるという感覚もなく、今まであったことに気がつかなかった檻がなくなったような感じです。

で、話を戻すと、自分を変えるのではなく、なるべく自分にとって自然な状態で快適に生きるにはどうしたら良いか?という発想で、癒しや理解を進めていくほうがきっと楽な道になるでしょう。

世の中は「空気が読めない人、空気を読みすぎて自分を見失っている人、空気ってなに?とまったく気にしない人、いろいろな人がいる」「どんなに気をつけても傷つく人は勝手に傷つく」「頑張って普通に振舞っても、気に食わない人には気に食わない」です。

ですので、エゴが作る「自分も傷つかず、他者も傷つけない人になる」「人から決して変に思われない自分」、または「どんなときでも自然と空気が読めて、どこも変わったところがなく、いつもみんなが納得できる振る舞いができている人」というのは、砂漠に浮かぶ “蜃気楼”なのだと見破りましょう。(決してたどり着けない)

しかし、自分にとって最も自然な状態というのは、確実に自分の中に存在します。もしそれが見えないのなら、それを覆ってしまっているものを癒してみましょう。そして蜃気楼ではなく、確実に自分の中にある心地よさ、自然でのびのびしたもの、そして自己愛をベースに人生を組み立てていきませんか?

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自我が生み出す蜃気楼」への3件のフィードバック

  1. あゆかさん。
    ルパート・スパイラさんの「プレゼンツ~やすらぎと幸福の技術~」を購入しました。
    どうしても感想が伝えたくて、こちらに書き込ませて頂きました。

    すばらしい本でした。
    ゆっくり、声に出して読むように、一言一言を大切に読みました。
    同じフレーズの言い回しは、ルパートさんが伝えたい事を何度もゆっくり確認することができて、安心して読み進められました。たくさんの情報が詰め込まれていると、消化するのに大変ですが、この本はとても読みやすかったです。

    ルパートさんが教えてくださることは、初めての感覚なのに、懐かしい。
    世界が一転しました。
    これ以上の言葉がみつかりません。
    運転中に、空の青さ、雲の美しさが迫ってきて、目に飛び込むあらゆるもの、私に思い浮かぶすべてのものに親密さを感じ、こんなに満たされた思いは初めてで、涙が出そうになり慌てて運転に気持ちを戻しました。

    ルパートさんの著書を日本に紹介していただいて、心から感謝します。
    あゆかさんがご著書やブログで伝えたかったことが、さらに理解できるようになったと思います。
    言葉で表現が難しい世界を、日本語にするのは本当に大変だったと思います。
    丁寧に言葉を選んでいただいたおかげで、私は本当の私に会うことができました。
    きっと、たくさんの方の光になる本だと思います。
    ありがとうございました。

    これからも、あゆかさんのご活躍をお祈りしています。
    11月には、あゆかさんに会いに行けたらと思います^^

    • きゅ~さん、素敵なコメントをありがとうございます!とても嬉しいです☆ ルパートさんのスタイルであるダイレクトパスは、頭の理解だけではなく、体験しながら真実を見えるようにするというやり方なので、本当に真実と出会えますよね。

      今日、ルパートさんのミーティングへ行きますので、このコメントをぜひお伝えしておきます。

      また、日本語訳は、翻訳者のみずさわすいさん、それをさらに読みやすく編集したのは、フリーの編集者の畑中直子さんです。お二人が一番大変だったと思います。

      ルパートさんの奥さんのエレンさんとはお友達(彼女は、非二元を体感するボディ瞑想を教えています。科学と非二元でも講師として招かれたり、また、カウンセラー養成講座の講師も引き受けてくださっています)で、エレンも日本にとても興味があり、以前から日本でのルパートさんのセミナー開催をぜひ実現したいねとお話しています♪

      11月かいつかお会いできましたら幸いです☆

  2. 初めまして(^O^)奇跡のコースを最近知ってこのブログを発見致しました。

    私は心の癒しを何年かやってきて、かなりの変化があったのですが、途中で行き詰まってしまいました。
    コースをやっている方が「今までの二元のやり方は間違っていたんですよ」とおっしゃっていたのですが、それを聞いてショックでした。
    でも、そんなことはないのですね??
    「心理学は二元のやり方」と聞いたのですが、私は心理学が好きなんですよね(・-・;)
    奇跡のコースをベースにしていれば、EFTやそのほかの心理療法なども真の癒しに繋がるということなのでしょうか・・?
    とても難しいです(^_^;)

    めじろ

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