犯人は、爆走する思考

ロンドン周辺も今週はようやく夏服が着れるかなぁ・・・という暖かさになりました。さて、今回もコメントを取り上げさせて頂きます。コメントをありがとうございます!

今、足元が崩れ落ちるような気分にあります。うまく伝わるか不安ですが書いてみようと思います。子供の頃からなぜか人間関係がうまくいかなかったり、傷つきやすかったり、器用に適当に計算できなかったり、ずっと生きづらく、それでもなんとか「普通」に生きようと努力してきました(今思えば、これがさらに苦しみを生んでいた訳ですが。)

そして、生きていくのも大変な中、あゆかさんや様々な教え、セラピーにたどり着き、少しずつセッションを受けたり、取り組みました。ずいぶんセッションも受けたのですが、でも、全然楽にならないんです。私は人が怖いので、たとえセラピストといえど、かなり緊張しますし、なかなか心が開けません。<省略>実生活に支障をきたしている状態ですが、セラピストが怖いのでは、もうどこから取り組めばいいのかわからなくなりました。

これに対して、セラピストがどう怖いのかお聞きしてみました。そのお返事がこちらです。

セラピストに責められる、拒絶される、そういうことが怖くて、緊張します。ひとは私を受け入れるというより、いじめたり、無視したり、文句いったり、攻撃してくるというイメージがあります。これまでの出来事から。

まず、ご質問の内容とまったく関係ありませんが、自然な文章力がある方だなぁという印象を受けました。また、人間関係がうまくない、傷つきやすい、器用に適当に計算できない・・・などなどは、すべて良い面もあるはずなんです。ものごとを時間をかけて深く捉えようとする人や独特な視点や感性を持つ人、感度が優れている人は、人間関係に難しさを感じ、往々にして生きづらさを感じたりするものです。なので、もしかすると、思い込みのせいで良い面がまったく隠れているのかもしれませんね。

とりあえず、「セッションをさんざん受け、いろいろなセラピーを試したけど、ぜんぜん楽にならない」というテーマで進めていきます。

で、そういうケースは、それなりにあります。そんな場合、セッションの内容が合っていないといった可能性も含め、いろいろな理由が考えられます。お会いしていないので、同じパターンなのかどうか分かりませんが、多いのは、「爆走思考との完全な同一化」状態になっているケースです。

どういうことかというと、沸いて来る思考をすべて即座に無条件に信じているんです。自分と思考の距離がまったくない状態です。思考自体は、それがネガティブであれ、ポジティブであれ、私たちが信じなければ、さっさと去っていきます。しかし、信じたとたん、ネガティブな感情も沸き、体が反応し、あっという間に苦しい状態になります。

で、体が緊張するとさらに思考が活発化するという悪循環に陥り、自分の思いでがんじがらめになってしまいます。例えば、“私が~~と言った時、~~さんの表情が一瞬曇ったな。私は余計なことを言ったのかもしれない”という思考が沸いてきたとします。そこで、“まぁ、気のせいかな”と信じなければ、この思考は消えていきます。

しかし、この思考を信じてしまうと、単に一つの思いだったはずが “余計なことを言ってしまった”という「事実」になってしまい、その「事実」をベースに“私は、人付き合いが下手だ、どう振舞ったらよいのか分からない”といったさらなる思考が生まれ、またマッハの勢いで“そういえば、昔から下手だった”とか、“昔、一言多いと言われたことがあった”とか、“昔いじめられたのも、そのせいだ”、“こんな調子で私はこの先やっていけるのだろうか”、“~~さんも、あれぐらいの言葉でムスっとしなくても”などなど、思考は自己否定やら他者批判、そして過去にも未来にも飛び、どこまでも爆走していきます。

そして、この爆走した思考のすべて信じてしまうと、思考から生まれる不安、恐れ、悲しみや怒りといったネガティブな感情も骨の髄まで感じてしまいます。これは、大変苦しいです。もちろん、この方がそういう思考の爆走をしているのかどうかは、まったく分かりません。

いずれにせよ、これは、多かれ少なかれ、すべての人がやっていることですが、苦しい人と苦しくない人の違いは、思考への同化度の強さと同化している思いの違いだけです。

例えば、“なんだかんだ言って、食べていかなくてはいけない。家賃やローンを払わなければいけない”という思いに強く同化すればするほど、体が緊張し、自由が制限される気がしませんか?

でも、もし、“先のことなんて、誰も分からない。そのときになれば、どうにかなるから大丈夫。”という思いに同化してみると、少し心が緩みませんか?

または、“人生はダンス。ハートに従って、一体私はどこに行くのだろう”という思いに同化すれば、自由が広がっていきませんか?

どの思いもただの思いです。一見一番最初の思いは、何かを保障しているかのように見えますが、人生がすべて思惑通りに行った人は、今まで一人もいないはずです。つまり、どの思いもなにも保障していないんです。なので、どの思いにもしがみつく必要は本来ないんですね。

さて、セラピストに責められたり、拒絶されるのが怖いということですが、責められて、拒絶されたら何が起きるか?、どうなるのか?をイメージしてみると良いかもしれません。たぶん、それで殺されるとは思っていないと思いますので、自分の存在や価値が否定される、傷つく、そして自分は暗闇に消えていく・・・などなどというところへ行くはずです。結局は、「自分の死」です。

逆に言えば、死ぬことから自分を守っていたいんです。肉体的にも精神的にも自分を守る必要性が高まるほど、自由がなくなっていきます。恐れの思考が増え、安心するために保障できる何かにしがみついていなければいけなくなりますね。

ところが皮肉なことに、前回の記事にも書きましたように、私たちは一秒先の自分の思いすら知らないという真実を深く受け入れたとき、緊張や恐怖が落ち、平和と安心さが訪れるんです。保障できるものなどないのに、必死に保障を作ろうとするので、不安やストレスが高まります。

このコメントの方の悩みをブログの記事で解決することは、もちろん不可能ですが、提案できることがあるとすれば、ダメだと信じきっている自分の箇所の良い点を書き出してみるのは、いかがでしょうか? その書き出したものが、正しいかどうか、事実に合っているかどうかではなく、自分を楽にしているかどうかで判断してみてください。(あとは、自分がエニアグラムのタイプ4かチェックしてみると良いかもしれません。)

「セラピストが怖いのでは、もうどこから取り組めばいいのかわからい」という思いもただの思いです。こういう思いに同化しているから、苦しいのだということに気づくことから始めてみたらいかがでしょうか?

そして、ものすごく明白で単純なことに目を向けてみましょう。足元が崩れそうだ、人が恐い、苦しいという状態に自分がなっていることは分かっていますね? そういう状態に自分がなっていると分かっている意識は、なにか思いを持っているでしょうか? それともただ静かで無言でしょうか?

また、喉が締め付けられる感覚がしているとか、考えが止まらなくて苦しいとか、そういった状態に自分がいると分かっている意識は、苦しんでいるでしょうか? それともただ静かで無言でしょうか?

一日に数秒でも良いので、何回かこの静かで無言な私に同化してみませんか? こうやって、毎日少しづつでも、思考のドラマからお休みする時間が増えれば、苦しみからの休憩が取れるばかりではなく、「真の私」に気づいていけるかもしれません♪

☆☆☆お知らせ☆☆☆

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11月にAAMET認定EFTレベル1&2(11月2日~4日)とマトリックス・リインプリンティングのプラクティショナーコース(11月22日~24日)を開催します。詳細は7月後半以降になります。

※プラクティショナーとしての資格が取れるコースですので、マトリックス・リインプリンティングのコースを受けるためには、EFTのレベル1&2を受講していることが必須となります。

11月まで待てない!もっと早くEFTを習得しておきたい!という方は、EFTジャパンでも、今月末と7月にコースが開催されます。こちらのコースの修了者もマトリックス・リインプリンティングのコースを受けて頂けますので、ご都合がつけば、ぜひご参加ください♪(EFTジャパンと私のEFTコースの受講費は同じです。どちらでもプラクティショナーの資格も習得できます。)

犯人は、爆走する思考」への3件のフィードバック

  1. あゆかさんこんにちは。いつもありがとうございます。
    今回のお話、なるほどな〜と頷きながら読ませていただきました。
    記事の中に
    「エニアグラムのタイプ4かチェックしてみると良いかもしれません」とありますが、私は思いっきりタイプ4です。何かあると落ちるとこまで落ち、絶望していました。そして死にたいといつも思っていました。
    していました、と過去形なのはあゆかさんのHPに載っているセラピストさんのセッションを何年も受け、体で沢山の事を知り、癒し、セッションを通じて多くの感動を体感出来、数年前の私とは全く違う私でいます。
    教えていただきたいのですが、今回の思考のお話とタイプ4の人間の反応がどう関わりあるか教えていただきたいと思っています。
    また、もともと思考と同一化しどっぷりとそこにハマりやすい性質であってもその良さを見つけられ(タイプ4って独自の美学を持ってるような気がします)訓練によって抜け出しやすくなる、ってありますよね?
    すみません長くなってしまいましたがあゆかさんの考えを教えてください。

  2. あゆかさん~こんにちは。

    いらしゃいますね~こんなクライアントさん。

    わたしはこういう方は~過去の経験からいていまして

    抗精神薬がかなりの関係性があると経験で感じます。

    この方はどうか?判りませんが????

    「真の私」に気づいていけるのには~

    外からのコントロールが影響している場合がほとんどでした。

    そんな日本の医療のシステムなのですね。。。。

    根深い問題です。

    気付きに感謝いたします。

  3. わたしも、記事の方とすごく似た感覚を持っていて、身につまされる思いでコメントを読んでいました。
    やはり、思考が犯人で、思考と一体化することで生まれている苦しさなんですね。
    それを意識していくと同時に、自分の性格を知って、大切にして、自分に合う環境を選びとって行きたいとも思いました。
    質問者さん、あゆかさん、ありがとうございました。

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