セミナー大混乱の巻

先週末は、久しぶりにこちらのカレッジ(ホリスティック・ヒーリング・カレッジ)でEFTとマトリックス・リインプリンティングを教えてきました! いつも思うことですが、日本人でもイギリス人でも、悩みはほんと同じですねぇ。文化の違いゼロです。

マトリックス・リインプリンティングのデモをやったとき、被験者になってくれたのは、背も高く横幅もある男性でした。椅子に座ってやるのですが、タッピングをする私の手が彼の頭に届かず、クッションを3枚椅子にのせました。アシスタントさんがクッションを抱えて持って来てくれたとき、一瞬「笑点」のテーマソングが頭に浮かびましたが、絶対通じないジョークなので黙っていました。残念(笑)

ちなみに彼のテーマは「彼女が自分をコントロールしてくると、自分の感情を無視されている感じがして腹が立つ」でした。ほらっ、恋愛の悩みも同じですね~。ちなみに、彼女が本当に彼をコントロールしているかどうかは、とりあえず私の頭の中では置いておきます。というのは、それは投影である可能性が非常に高いからです。

長い話を省略し、結果として、たくさんの涙を流した後、最終的に怒り、罪悪感、悲しみ、不安など多くの感情を解放しました。次の日彼は、長年の大きなわだかまりをシフトできたと目をキラキラさせて言いに来てくれ、こういうときは、セラピスト冥利につきるなぁと思います。

さて、マトリックス・リインプリンティングは、潜在意識にダイレクトにワークするので、終わった後は、少し放心状態になったりします。(ならないことも多いですが) また、長年抑圧していた傷口がぱかっと開いて、そこにワークをするので、精神的にもとても敏感になったりもします。(ワーク後、お茶を飲んだり、何か食べたりすることで通常の状態に戻ります)

彼も少し放心状態になっていて、真横に座っていた私は、彼がだいぶ敏感になっているのも感じられました。で、彼は“今見たデモの話は、絶対に秘密厳守にして欲しい。僕の心の深いところが露呈して、なんだか敏感になっているから、あれこれ今話をするのを辞めて欲しい”と、デモを見ていたほかの参加者の人たちに告げました。

たぶん日本ではおそらく、そうかぁ、じゃぁ、聞きたいことあるけど、今はやめておこうといった配慮を暗黙にしたりすると思いますが、ここはイギリスです。「空気を読む」という言葉は存在しません。

“えっ、でもどこでシフトを感じたか知りたい”、“話し合わないとデモの意味がないじゃないか”、出挙句の果て、“デモに手を挙げておいて、それはないだろう。そんな子供みたいじゃダメだ”という声や、“彼の気持ちを尊重してあげましょうよ”、“私は今彼にハグしてあげたい気持ち!”とか、みなてんでんバラバラ、人が話し終わる前に次々と自分の意見を口にし、その口論にあきれて勝手に休憩に行く人も出たり、その場は大混乱になってしまいました。

もちろん、私も声を大きくし、“ちょっと話を聞いてください!”と何度も言っていたのですが、誰も聞いていない・・・・。結局、私のしきりなしに、全員勝手に休憩となりました。

ただ、こういう状態は今まで何度もいろいろなミーティングやセミナーで目撃&経験しているので、お陰でまったく動揺はしませんでした。(強くなった!)そして、実は言いたいだけ言って割りにからっとしているので、後腐れもあまりないんです。

しかし、人を癒す仕事に就く人たちが、お互いに指を指しあって、口論しているだけでは、ちょっと困ります。また、このコースはスピリチュアルな考えを統合させているのが特徴で、みんなスピリチュアルなことへの関心がとても深いんです。

が、スピリチュアル系のミーティングやセラピーのコースなどで、それなりに見かけるのは、「普段の私」と「スピリチュアルな私」が無意識に分かれているケースです。なので、ワンネスだとか、無条件の愛とか、そういった言葉を口にしながら、自分が攻撃されたと感じると、急に「普段の私」が顔をだし、1分前に話していたワンネスが吹っ飛んでしまい、相手を批判し始めたりします。

今回もちょうどそんなケースでした。あちこちの口から「shouldべき」が飛び交い、それぞれが相手がどうあるべきかを主張し、ランチ後には、私がどうするべきだったかまで言いに来た人もいました。

しかし、一番大切なことは、もちろん誰が正しいかとか、どうあるべきかではなく、そういったストーリーにはまらないことです。誰も間違っていないし、ある意味みんな正しいんです。

「みんな思うこと、感じたことをありのまま言い、行動している」マル、終わり、です。

なので、意見をまとめようとか、どうあるべきかみんなで考えようということよりも、私は、今自分の中でなにが起きているかに注目して欲しいなと思いました。例えば、誰かの言葉にむっとしている、誰かの行動に腹が立った、びっくりした・・・、などなど、今まさに自分の中でなにが起きているのだろう?それは、なぜ起きているのだろうか?と自分を理解することです。

人の言葉に反応したり、ジャッジしたりしてもぜんぜん良いんです。今日一日考えることをすべて決めることが誰にもできないように、思いは勝手に浮かんできてしまいます。

もちろん、潜在意識に不安が大きくある人は、どちらかというとネガティブな思いや感情が沸きがちですし、自己愛が多い人は、その反対になります。とはいえ、不安が大きいからダメ、自己愛が高いから良いという話ではなく、ここでのポイントは、次にどんな思いが沸いてくるかをいちいち私たちはコントロールすることはできないということです。

ただ私たちは、出てきたもの、沸いてきた思いにちゃんと気づくことはできます。また、出てきた思いを信じるか、信じないかという選択もできます。あっ、今私はあの人をジャッジしているなと気づき、ふ~ん、これは私のストーリーだなぁ、さてどうしようかと決められますね。つまり、「何が正しいのかストーリー」にどっぷり浸からずに自分を観察することが出来るはずです。

そして、ハートは何を求めているだろう?とハートに意識をシフトすることもできるでしょう。もしかすると、自分を理解したい、自分に愛を送りたい、または相手を理解したい、相手とつながりたいと求めているかもしれません。

エゴ(正しさ)のなかで癒しは起きませんが、理解(愛)があるところには、癒しが起きます。カウンセラー&セラピストになるコースですから、私はここはぜひ気づいて欲しいと思い、ランチの後にこの話してみました。ランチ前の大混乱とはうってかわって、みな静かに聴いてくれ、なんと拍手までもらってしまいました!う、嬉しい~。

思考のストーリーにはまれば、苦しみが生まれ、ストーリーから抜け出せば、苦しみも消える。シンプル。ただ、重たい感情がくっついていると、抜け出すことがなかなか難しいですね。トニー・パーソンズというイギリス人の覚者は、“セラピーは牢獄の部屋を住みやすくするもの”とよく言います。(牢獄とは、「私」という小さい分離した自分のこと)

いやぁ、実にその通り!と思いますが、それでもストーリーから抜け出すツールとしては、とても使えると思います♪

セミナー大混乱の巻」への12件のフィードバック

  1. 初めまして。先日たまたま目にしたブログで溝口さんのことを知りました。その日に「わたしはわたし!」を注文し、手元に届いた2時間後には読み終えていました。本の最初にあるエクササイズで、自分の中に幸せの感覚、幸せのエッセンスがあることに気付き、それだけでもう心のあり方が変わったような気がします。私、できるかも!という気分になりました。繰り返し本を読んで、自分を愛していきたいと思います。これからもブログ愛読させていただきます。ありがとうございます☆

  2. あゆかさん こんにちは!6期生のみやぎです。「笑点」わらっちゃいました~。ブログを読むたびにコースで得たこと、日々培われているもの、確認することができます。いつもありがとうございます。そうそう、先日、5期生チームと会って報告会していました~☆みんな、元気です^^

    • みやぎさん、こんにちは!

      コメントありがとうございます! お元気でいらっしゃいますか?ときどきFBでご活動を拝見させていただいていますよ~♪

      >先日、5期生チームと会って報告会していました~☆みんな、元気です^^

      わぁ、その場に私も参加したかったです。イギリスにいるのがうらめしいです。(笑)

  3.  あゆかさん、こんばんは。イギリスでのワークショップの模様、楽しく読ませてもらいました。
    皆その人なりに本気でてんでんばらばらなことを同時に発言している様子がよく伝わってきました。つい周囲の状況に合わせてしまいがちな日本人からすると、びっくりし、また尊敬もし、そして笑ってしまいそうですね。
     さて、今回の記事で私が一番あゆかさんに聞きたいことは、
    「あゆかさん、どのようにしてそんなによく発言する人たちの言語(英語)をちゃんと聞き取ったり、レクチャーできるほどの力を身につけたのですか?」
    ということです。
     私は英語に対し、「身につけられっこないもの」という感覚をもってしまっています。今まで長年英語に触れてはきましたが、どうしても「不自由なく聞き取ったりしゃべったりできるようになれる」とは思えないのです。英語には常に恐怖が一緒にっくっついています。私の中に英語をブロックしてしまう何かがあるのかな、とも感じています。
     今回の記事であゆかさんが伝えたいこととはずれてしまいますが、英語に対し、あゆかさんはどのように努力されたのか、どんな風に向かい合ってきたのか、機会がありましたら是非教えていただけませんか。

    • コメントありがとうございます!

      英語は、私にとっても大きな問題でした。語学が得意とはいえるほうではありませんので、本当に大変でしたが、近いうちにご質問の件、書かせて頂きますね。

      • 語学の件、私も非常に興味があります!私も英語ではありませんが、長いことある言語を勉強し、仕事でも使ってきました。でも、読んだり書いたりはだいたいでき、聞くこともまぁなんとかなるのですが、話すのが一向にだめなのです。たぶん語学力、ということより人に話をすること自体が不得意、または間違うことが嫌だ、聞いてる人が不快な思いをするのでは、などの思いに鍵があるのかなとは思っているのですが。ぜひあゆかさんの経験をお聞きしたいです!

  4. 今回の記事、興味深く何度も読みました。

    日本では、特に免許、資格といった制度がなく、カウンセラー、セラピストを業とすることができます。
    本当にいろんな方がいるなーというのが感想です。
    言葉はよくないけど、こいつ大丈夫か…??と思った人もいました。

    勇気を出して、自分だけでは解決困難と思われるテーマをひっさげて、結構な額を支払ってセッションを受ける訳ですが、とても??な方が多いように感じます。
    はっきり言ってしまうとこれでお金とれるのかな???っ感じる人

    テクニックや経験自体がプアーな人、クライアントの悩みを何とかしたいと思うあまりか、こちらの話しもそこそこにどんどんいろんなテクニックを試してくれる方、
    上からくる方、
    おとなしく拝聴している分には穏やかだけど、異義を唱えると急に噛み付いてくる方、
    人柄はとてもいいけど、全然効果が…という方

    いろんな方々に会いました。傷つきもしましたし、絶望もしました。頭にきて眠れないこともありました。

    意図的にそうしてやろうと思う人はそういないと信じますが、
    こういった職業を選んだ方々には、自分を見つめること、経験を積むこと、焦らないこと、たくさん必要なんだなぁと思いました。クライアントのためにも、カウンセラーが自分自身を守るためにも。

    なんだか私自身の問題をセラピストやカウンセラーに責任転嫁しているようなコメントになりましたが、そういうことでもなく、単純にほんといろんな人がそういう職業を名乗っているなーって思います。
    やり甲斐がある、難しい仕事ですね。

    セラピストとクライアントとの共同作業なんですよね。お互いの真摯な姿勢が不可欠ですね。

    別にカウンセラーじゃない人にも、今回の記事は考えるところが大きいです。

    • コメントありがとうございます!

      いろいろな意味でおっしゃることにとっても共感できます。このトピックは、私のコアのパッションでもあり、熱く語りたい内容です。

      私自身も今まで様々なセッションを受け、同じように感じたことが何度もありました。ただ、日本のほうがびっくりするようなセッションをしているカウンセラーorセラピストが多い気がします。というのも、日本人のクライアントさんとは、「セラピストに傷つけられた心を癒す」というセッションをけっこうやっており、びっくりするようなことをセラピストさんから言われていたりしました。

      自分を見つめていないカウンセラーorセラピストは、知らないうちに自分の価値観を押し付けていたり、良い、悪いの基準で話を聞いていたり、または、自分が気がついていない自分の問題をクライアントさんに投影したりなどなどしてしまいます。また、話を聞くことの大切さ(言葉の使い方、トーン、表情やしぐさなどなどの観察)を見過ごし、ただ内容だけ聞いて、どう答えるかばかり考えていたり・・・・。あとは、おっしゃるように単純に知識とスキルが足りない人もいますし、古いセラピーをそのまんまをやっている人もいます。

      最終的に、癒しはやはりご本人の力で起きるものですが、そのためにできるだけ役立つサポーターとなるために、自分を見つめる作業は、この職業には欠かせないとういのが、私の信条です。

      私自身も振り返れば、ごめんなさいと謝りたくなるセッションを過去にしてしまったこともありますので、自分のことを棚にあげるわけではありませんが、常々自分を見つめ、毎年いろいろなコースに参加し、経験やスキルアップに努め、パワーアップしたサポーターにと思っています。というか、好きで楽しいからやっているのですが。へへ。

      コアのパッションに触れたので、長くなってしまいました。この内容を熱く語れる場をどこかに作ろうかな・・・。それでは、今後もぜひお読みくださいね♪

      • お返事ありがとうございます。
        つい疑問に思うことが多くて、長いコメントをしました。

        熱く語れる場、期待しています!!!ぜひ!

        なにか違和感や不信感を持ちながらも、ずっとセッションを続けたり、
        感じていることをセラピストに言えないという話も聞きます。

        今、カウンセラー、セラピスト、ヒーラーetcをされている方、これから始めようとしている方、ご自身の熱い思い、夢、その仕事を志した理由、いっぱいあると思います。
        どうか、独りよがりになることなく、自分自身が幸せいっぱいで、ゆっくりゆっくり自分を満たして、たくさんのひとをサポートしてください。

        セラピストの言動に過度に反応するということは、クライアント側の何かがあるからかもですし、セッションがうまく運ばないことがあっても、それはセラピストだけの問題でもないと思います。
        ただ、辛い思いをするその相手がセラピストであるということは、とても悲しいことです。

        偉そうにコメントして気分を害する方もいるかもしれませんが、一クライアントとしての切なる願いでした。

  5. あゆかさんはセラピストを選ぶ基準みたいなのはありますか?

    ・セラピストは魔法使いではない。奇跡を起こすのは自分です。わたしの仕事はそのお手伝いです!

    では不十分な気がします。

    弱っているときは「奇跡が起きたように問題が解決した人の話」を見聞きして、それが自分にも起きることを期待してセラピストを選んだりしてしまうものではないでしょうか。

    「問題が解決した人の話」だって、その後のストーリーはわかりませんし、セラピストに気を遣ってさも効果があったように言ってしまう人も特に日本人にはいる気もします。

    玉石混淆とはよく言ったもので、自分はただの石ころなのに玉だと勘違いしているセラピストが多すぎるような気がします。

    お金をもらうならもう少しプロ意識を磨いてほしいものです。

    それにしてもイギリスのセミナーの活気はすごいですね~
    混乱というより熱気を感じました。その舵取りをしてるあゆかさんはホントすごい。

    • コメントありがとうございます!

      >あゆかさんはセラピストを選ぶ基準みたいなのはありますか?

      セラピストの選び方みたいなことをHPに付け加えようかと思います。(一番最初の古いHPにはあったのですが、削除してしまいました。)

      >・セラピストは魔法使いではない。奇跡を起こすのは自分です。わたしの仕事はそのお手伝いです!では不十分な気がします。

      「奇跡が起きる」というより、「癒しがスムースに起きるケースもある」というのが私の認識です。そして、お手伝いなんですが、困ったちゃんセラピストがいる一方で、もちろん毎回自分がやれることはぜんぶ出し切り、最大限に役に立ちたいと純粋に思ってやっているセラピストさんもたくさんいるんです。

      本当に役立ちたいと思っているセラピストは、なかなか変化が見られないクライアントさんがいれば、どうしてだろう?自分には何が見えていないのだろう?自分にはどんなスキルや知識が足りないのだろう?とさらに勉強をし続けるものです。

      >お金をもらうならもう少しプロ意識を磨いてほしいものです。

      本当にそうですね。プロ意識もそうですが、自分へのワークの少なさ、そして自分がクライアントになった体験が少なすぎることも日本のセラピストが玉石混交である大きな原因の一つかと思います。私の場合、イギリスでのカウンセリングコースの課題で、一年で50回個人セッションを受け、そのあと、もう数え切れないぐらいセッションを受けましたし、今でも受けています。

      自分がクライアントの体験をたくさんすれば、どういうセッションが役に立つか、どういうカウンセラー、またはセラピストはやりにくいか、相性ということ以外にたくさん見えてくるものがありますし、また優れたセラピストさんからは、学ぶこともたくさんあります。

      あっ、また熱くなってしまいました。やっぱり、どこかに語る場所を作ろうかな♪

      • あゆかさん、お返事ありがとうございます。そして、ぜひぜひ語ってくださいませ。
        わたしも今回の記事で、セラピーandセラピストにすごく不信感を持ってるんだなあってことに気付かされました。
        ですが、あゆかさんの著作やブログが助けになったことは事実です。これも対面ではありませんがセラピーですよね。

        あゆかさんのこのコメント欄のような一種のコミュニケーションを許してくれたらセラピストの人となりも少しはつかめるのかなーって思いました。

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