価値観ゼロで生きる!

夏がなかった~と思っていたら、この二日間とても爽やかな夏日よりです。イギリスでは、このような時期はずれの暖かさをインディアンサマーと呼んでいます。

さて、今回もコメントにお返事させてください。コメントありがとうございます!

 人生半分生きてきて、人の価値観はさまざまであると感じます。以前の職場では、私がぜんぜんたいしたことない、と思っている技能に嫉妬して、いじめをしてきた先輩がいました。「??」という気持ちでした。転職して、今の職場ではもっとがんばって技能を伸ばしたら?という先輩がいます。時間がないのに、無理して能力を伸ばすつもりはないです、と言うと、人生あきらめてはいけない、といわれます。両先輩、なんでそんなに技能にこだわるんでしょうか。技能が伸びてこそ、幸せになれるんでしょうか。そもそも、がんばって、がんばって幸せにならなければならないほど、今の彼女たちは不幸に見えないんですけど。。。。人は自分の価値観に振り回されて苦しんでいるように思えるのですが、価値観にこだわることがなくなると、何を基準にして生きていったらいいかわからなくなる気もします。

世の中には、様々な価値観があります。日本人同士でさえ、“いろいろな考え方があるね~”と驚いているぐらいですから、世界を旅行すれば、それこそあらゆる価値観と出会います。そして、面白いことは、みんな自分の価値観が正しいと思っていることですね。なので、違う価値観の人と出会うと、たいてい摩擦が起きます。

ちょっと、「価値観屋」というお店があるとイメージしてみてください。そのお店では、あらゆる価値観を売っています。そこで、お客さんは、自分が好きな価値観、または自分に合う価値観を買うことが出来ます。有名な人や立派だとみんなが思っている人が作った価値観、または伝統的な古い価値観や、多くの人に信じられている価値観などは、特によく売れます。価値観を買った後は、“これでどうやって生きていけば良いか分かった”、“私は良い人になれる”と満足した気持ちになれます。なのでなかには、10個以上一度に買う人もいれば、毎週来て、新しい価値観を買っていく人もいます。

また、「私はどうしたら良いか分からないんです!どの価値観を買えば、良いでしょうか?」とか、「こういう場合は、どんな価値観が良いですか?」と店主さんに聞く人たちもたくさんいます。とにかく、従っておけば安心できる価値観を探す人たちでお店はいつもいっぱいで、価値観屋は大繁盛しています。

ところが、自分を安心させてくれると思ってたくさん買っていたのに、だんだんとても窮屈さを感じる人が増えてきたのです。「技能は持つべき」という価値観を買ったので、やりたいかどうかは別にして、簿記の学校に通い、「人とは自立しているべき」もあるので、問題はなるべく自分ひとりで解決し、「母親とは子供のしつけができているべき」なので、ちゃんとした格好をさせなきゃと逃げ回る子供になんとか靴下をはかせ、「明るい笑顔の挨拶をするべき」なので、どんなに疲れていても無理に笑顔を浮かべ・・・。

“おかしいな、私を安心させてくれて、良い人になれて、周囲からも受け入れられて、幸せになれるはずなのに、正しいことをしているはずなのに、なんで疲れるだろう? なんか幸せになっていない気がする、なにかもっと違う価値観が必要なのかしら? 従っていれば、絶対私を幸せを約束してくれる価値観があるはずだ。また、お店へ行ってみよう。” こうして、人々はまた価値観屋へ足を運びます。

価値観とは、「こうあるのが良い」「こうあることが正しい」という思いなので、たいてい「べき」という言葉に置き換えれます。「こうあるほうが良いけど、どっちでも良いよ~」といったあいまいなものでは、決してないはずです。

さて、ある日この「価値観屋」にあるお客さんが入ってきました。お店の中をよく見回した後、首をかしげて、なにひとつ買わないで出て行きました。そんなお客さんは、今まで一人もいなかったので、店主はびっくりしてしまいました。

そこで、お店の外まで出て、“お客さん、大丈夫ですか? 価値観を買わなくて生きていけますか?どのかたもみなさんお持ちですよ。これは生きるための必需品です!そうすると、その人は、“私は、今まで価値観なしにちゃんと生きてこれましたよ。ほらこの通り、ちゃんと足で立って歩いているし、私はどこか悪いように見えますか?”と答えました。

確かに、顔を見てみると、健康そうで自然な明るさがその人から感じられました。“でも、あなたはどうやって物事を決めるんですか? わがままになったり、みんなから嫌われる人になってしまったりしないんですか? 自分のやっていることが良いのか悪いのか分からなくなったりませんか?”と店主は詰め寄りました。

すると客は、“私は生まれたときに、方位磁石を持って生まれてきたんです。この方位磁石が、私がどこに行ったほうが幸せになれるかを教えてくれるんです。なにをしたら良いか分からないときも、じっと方位磁石を見ていると、考えが浮かんできて、それが当たっていると、ビンゴ!と南に針がふれるんです。”と答えました。

価値観屋の店主は、これを聞いてまずい!と思いました。もし、この人がその方位磁石を売り出したら、自分のお店は商売上がったりになってしまう。そこで、「価値観はもっているべき」という新しい価値観の商品もお店に加えることにしたのです。

“あなたの人生を一生守る価値観発売!”これさえあれば、あなたの一生どころか、死後の魂の世界でも精神性の高い魂として受け入れられます! というキャッチフレーズで格安で大売出しにすると、あれとあれよというまにどんどん売れました。

例の客は、そんな様子を見ながら、また首を傾げていました。“みんな方位磁石をもって生まれているのになぁ。”

さて、もうお分かりかと思います。方位磁石は、私たちのハートです。価値観は一つもなくても、私たちはまったく問題なく生きていけるだけでなく、もっと幸福感も高まるでしょう。だいぶ前のブログにも書きましたが、たとえば「公共の場はきれに保つべき」という価値観がなくなったら、急にゴミを捨て始めるでしょうか? ハートによく聞いてみたらどうでしょうか?

きれいな街に住みたい!ときっと言っているでしょう。「他人や公共の場なんてどうでもいい。面倒だから捨てる」という思いは、分離という恐れからでる思いです。これは、ハートの思いではありませんね。こういう思いの人は、公共の場に「ゴミはゴミ箱に」と書いてあっても、無視してゴミを捨ててしまうでしょう。

ハートの声を育てれば(磁石の使い方が上手くなれば)、必ず「つながっている」感覚も高まります。ですから、逆にもっと他者に優しくなれるんですね。ですから、価値観にしがみつくより、ハートを育てたほうが、自分も周囲もよりハッピーになれます。

自分の持っている価値観が、自分に勇気や優しさといった愛を与えてくれるのなら、それは自分のものとして持っていることも素敵でしょう。ただ、それを周囲におしつけたり、それが正しいと思い込んでしまうと摩擦が生じてしまいますね。

みんな、すでに自分のなかに基準を持っています。なので価値観がなくてもぜんぜん大丈夫! ということで、ハートとエゴの声の聞き分け方なども、セミナーでお話いたします!

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価値観ゼロで生きる!」への15件のフィードバック

  1. すばらしい寓話をありがとうございます!イメージ豊かでとっても楽しく、しかも腑に落ちるお話でした。これ、絵本になるんじゃないですか?いいと思いますよー。

  2. あゆかさん、おはようございます!
    今回のお話、本当にすごくストン、とお腹に響きました。
    これまでもずっと書いていただいている思い込みや枠の中にいる自分が
    ときどきみえなくなる瞬間があったのですが、”全方位磁石”を持ってたこと
    改めて思い出しました〜。友人が今とある神道系スピリチュアル養成講座とやらにはまって
    ある意味その中での教えこそ唯一、みたいな話を延々としてきてすごく違和感があったん
    ですが、その教えとやらがいい悪い、というよりも多分彼女のハートの言葉でなく誰かの
    借り物の価値観を全面に肯定することこそが幸せの道、みたいな絶対的価値観に縛られてる
    感覚にわたしは戸惑ったのだと思いました。
    人それぞれなので、まあそういう人もいるんだなーとそれ以上反応はしなかったですが
    それこそ彼女は彼女、わたしは自分の中でぴぴっと感じるハートをただただ尊重して
    いればいいやと思いました。それで疎遠になったらなったでエネルギーの違いなのでしょうし。。あゆかさん、でもこういう人が結構増えているような気がします。スピリチュアル、は
    あゆかさんが仰ってるとおりエゴなどを超越したところにある、とわたしも共感しますが
    なんだろう、実生活をおざなりにして(食生活はずさん、ヘアケアなどは二の次など。。)
    こうした講座への参加ばかりに時間とお金をつぎこみすぎ、頭でっかちになってるような・・・←ということに偏見をもつわたしこそ変な価値観に縛られてるのでしょうか???
    あゆかさん、こうしたバランス、についていつかブログに書いていただける
    ととてもうれしいです!

  3. あゆかさん、おはようございます♪
    インディアンサマー、素敵ですね^^

    今回の価値観屋さんのお話、とってもわかりやすく、面白く、興味深く読ませていただきました!
    とっても、自分の中でヒットしました。ちょろーにゃ さんもおっしゃっていたように、これを、絵本等
    視覚化すると、より沢山の方々に大切なことがわかりやすく届くと思います。

    記事を読んでいて映像が次々浮かんできました~♪  
    素晴らしいお話をありがとうございました!
    いつも、あゆかさんから学ばせていただくこと、嬉しく思っています。

  4. 面白かったです。一気に読みました。ものすごく心に入ってきました。わかりました。(分離・・のところがわからなくて、でも今までも何度も話がでてるんですよね、自分がわからないところは飛ばします)きちんとみんなで価値観を共有しないと、地球はどんどん悪くなってしまう・・と思っていたのですが、ゴミが落ちていないほうが気持ちいい、という例えで納得しました。ゴミをポイとすててニヤニヤしてる男子高校生の集団の後ろを歩いていたとき、とても頭にきたのですが、それは私の価値観でもあり、彼らの分離という恐れでもあり、といろいろな解読方法があるとわかっただけでうれしくなりました。

  5. 現実には、自分の「やりたいこと」や「やりたい仕事」をする前に、簿記の◯級とかパソコンのレベルは中級とか、英語の資格は◯点必要とか、年齢は◯歳までといった条件をつけられます。
    最近では、昔は存在すらなかった「職務経歴書」などの書類の提出が応募段階で求められて、面接にたどり着く前に自分を書類上でも強くアピールすることが求められます。
    誰かに扶養されていたり、または雇用者の立場や個人で自由業で生きていける人には、今日のお話は納得がいくと思うのですが。。。
    こういった現実問題について、どう思われますか?とりあえず、日本で生きています。そして自分のやりたいこと(仕事)をできる方がいいし、何より食べていかなければいけない。「この世のすべては幻想」と言ってしまえば、それまでなのですが。

    • こんにちは、コメントありがとうございます!私は、10年間のサラリーマンという現実から、自由業という現実に鞍替えしました。会社員がほとほと嫌になったので。まず、やりたいことを見つけ出して、それでどう食べていくか?を考えました。好きなことをして、何をどうしたら、家賃が払えて、できれば、たまには旅行いけるぐらいお金が継続して入ってくるのか、ものすごく模索しました。(しています。)で、それが、私の現実です。雇用主、自由業者、雇用者(雇われる人)など、立場は関係ないんです。雇用主や自由業の人でも、「お客様は神様」とか、「安い仕事でもなんでも引受けるべき」などなどといった価値観で、へとへとになっている人もたくさんいるかもしれませんよ。食べていけない不安は、自由業も雇用主も同じようにあるかと思います。

  6. なるほどなぁ、と思いながら読みました。
    いろんなセミナーなり、ブログを見たりして知識として「いろんな価値観があるんだな」って知ってはいても、いざ違う価値観とぶつかると、感情が暴れだして涙がとまらなくなったりしてしまいます。
    記事にあるように、、「私はどうしたら良いか分からないんです!どの価値観を買えば、良いでしょうか?」になってしまうんです。間違ってないかな?ってドキドキしてしまいます。
    価値観ゼロで生きるっていいなぁ。
    でも価値観ゼロで行かなくては!を作りそうで怖いです。

    • コメントありがとうございます! 
      >でも価値観ゼロで行かなくては!を作りそうで怖いです。

      良い点に気づかれましたね!私たちの思考は、ほんとうに巧妙なので、「価値観は持つべきではない」という価値観を作ってしまったりしますね。

      そこに気づかれていて、とても素晴らしいです!

  7. 来春高校受験をひかえる息子の親です。
    学校の内申と偏差値でどこに進学できるかという選択肢にがんじがらめになっている周囲に感染されながらも、「普通に行きたいと思う高校を受験し、進学すればいいのに、なんでこんなことになってしまったんだろうね」とハートはつぶやいてます。
    にもかかわらず、高校に受かるためには英検、漢検、数検の資格があると受験に有利と周りから勧められると、無理やり息子に受験を勧める始末。
    今回のあゆかさんの記事を読み、考えさせられました。
    まず息子の真意を確かめます。
    資格はいくつ持っていても重たくならないからとか、転ばぬ先の杖的ものと
    今まで思い込んでいましたが、ハートに従えば進む道は開ける・・・
    何が価値観なのか、それでどうなのか、この価値観をぶっ壊さない限り、こういった選択技が延々と続くんですよね。
    結果は疲労困憊なんでしょうね。
    やはり全てはハートなんですね。ありがとうございます!

  8. コメントを取り上げていただき、ありがとうございました。
    ちょうど、また価値観Aと価値観Bの間に挟まれ、「そんなの、どっちでもいいのに」
    と、思っていたところでした。
    人の価値観はそれぞれなので、最終的に、自分の行動はハートにしたがうのがベストですよね。

    職場で「親会社から派遣されてきた職員が親会社に戻るときは、ほかの職員がお金を出し合って、出前を頼んで、セッティングをし、みなで昼食をとる」というアイディアが先輩から出ました。実際幹事をするのは後輩の私たちです。

    「どうして親会社からきた職員が異動のときだけ昼食会?親会社の人たちが私たちに食事をおごってくれたことが一回でもあった?」と後輩チーム一同思いつつ、1、2回はいやいやながらも皆、つきあっていたのですが、今回ついに数人が意義を唱えました。先輩が「会社としてやらなければならない」と恐い声で言うと、そのときはうなずいたのですが、当日、その人たちは会社を休んでしまいました。

    私はただ笑うしかなかったのですが、昼食会後、上司に呼ばれて、「一番年上の私が、意義を唱えた人たちを説得するべきだった」と怒られてしまいました。私は「昼食会は出たい人だけが出ればいいと思います」というと、「世の中はそんなことではうまくいかない」とか「好き嫌い、したいしたくないで、物事を決めるべきではない」とさらに怒られてしまいました。

    ちなみに昼食会を開かなければならない理由は、「親会社から来た方々が職員全員から送別をしてもらわないと寂しいから」だそうです。でも、今回、昼食会を開いてもうらう立場にあった、A部長は「昼食会は開かないでくれ」と私に頼んできていたんですが。それを上司に話したら、「それは言っているだけで、本当はしてほしい」んだそうです。

    親会社に気に入られたい、という上司、先輩の気持ちを汲んで、同僚、後輩のみなさんも、協力してあげてもいいのにね。

    上司、先輩、同僚、後輩、私にとっては、どうでもいいことなのに、みんな感情を高ぶらせて、それぞれの「正しい」意見をぶつけてくるので、滑稽でついニヤニヤしてしまいます。

  9. 今回のお話もとてもおもしろかったです!!
    私は働くのが好きで、どうしたら効率よく仕事が出来るか、とか、お客さんに喜んでもらうにはどうすれば良いか考えるのが大好きでワクワクします。そのために家で勉強するのも苦になりません。
    でも反面、やっぱりやる気のない人にイライラしてしまいます・・・。このイライラを観察してみたら、「せっかくがんばって上司やお客さんの信頼を得たのに、やる気のない人のせいで信頼を失ったらどうしよう。」という気持ちが出てきました。怒ってしまう、ということは自分を守りたいだけなんですね。
    このイライラを乗り越えてもっと楽しく仕事できたらいいな。
    よいきっかけを与えてくださってありがとうございます♪

  10. あゆかさん、こんにちは!
    今回の記事、すごく分かりやすくて、想像しながら読むことができました。

    わたしは、人をすぐ批判的に見てしまうところがあり、それが私を苦しめていると分かっていながら、
    他人に対する批判をやめれずにいてます。その批判してしまうのも「こうであるべきなのに」という自分の価値観から生まれてるんだと思います。
    うすうす分かっていたものの、今回の記事を読んで、さらに納得されられました。

    最近、以前に増していろいろ気づくことが多いです。とてもありがたいです。
    あゆかさんも、いつも気づかせてくれてありがとうございます。

  11. 方位磁石があったなんてことすら気づきませんでした。
    自分の方位磁石を信じられずに
    価値観屋さんにばかり頼っていました。

    自分の方位磁石に気づき
    その方位磁石を頼れるようになったら

    背伸びしなくてすむんだろうな~
    落ち込まなくてすむんだろうな~
    自分が愛しくなるんだろうな~
    自分が大好きになるんだろうな~
    自分の周りが大好きになるんだろうな~

  12. あゆかさん、こんにちは。今回の題名に興味をそそられ(なぜなぜ?!と思いながら読み始めました)内容を読んで、私は今まで「自分なりの価値観を持つべし」の価値観を持って生きてきたことに気づきました。
    で、自分も周囲も見渡すと色んな気づきがありました。
    友人と、「価値観ゼロで生きる・価値観なくてもハートが心地よいと思うか聴けばいいんだってよ」と話してたら、友人が「それはそうだよ~。価値観のぶつかり合いの最たるものが戦争じゃん」と、サラッと言ったので、おぉ~!それもそうか、と新発見でした。

  13. ピンバック: もう降参だ! 手放しで苦しいのは、エゴの苦しみ。

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